2022年4月1日付けをもちまして北九州市立八幡病院病院長に就任いたしました岡本好司と申します。私は、平成23年に消化器外科、特に肝胆膵外科医として産業医科大学から当病院に赴任し、11年目になります。元院長の故市川光太郎先生、前院長の伊藤重彦先生から、当院にお誘いを受け、赴任したのがついこの間のように感じられます。
本院は、昭和5年に開設され、昭和18年に総合病院となりました。設立92年になる伝統ある病院です。昭和53年には北九州市内で2施設しかないうちの1つの救命救急センターが併設され、平成15年には小児救急センターが併設されています。平成30年12月に今の新病院となり、平成31年4月から地方独立行政法人北九州市立病院機構北九州市立八幡病院となりました。
成り立ちからわかりますように、北九州市民のための公立病院です。したがって、地域に根差した地域医療に邁進していくことこそが、当院の使命であります。24時間365日、軽症重症問わず、老若男女すべからく受診を希望されれば、診療を行なうことが求められており、最大限の応需を行うべく日々オール八幡で対処していかなければならないと考えています。
新型コロナ感染症の影響により、この2年間は本当に大変な状態でした。当院は、感染症指定病院以外の医療機関では北九州市内で最初に新型コロナ感染症患者の受け入れ病棟を設置し、440名ほどの入院患者を受け入れてきました。呼吸器内科を中心とした医療チーム、スタッフの努力の賜物です。
また、外科系を中心とした救命救急センター、北九州市内で最大の規模を誇る救急を含めた総合的な小児医療も粛々と行って参りました。まだまだ、この状態は継続する可能性もあり予断は許しませんが、少しでも多くの困っている患者さんを元気に社会へ送り出せるように頑張って参りたいと考えております。
病院を取り巻く厳しい状況を鑑みますと、益々一層の八幡病院一丸となった頑張りが必要であると思われます。初心忘れることなく、進む道を揺るぐことなく、社会に貢献できる、そして市民に信頼される病院を目指し、努力していきます。
今後とも、温かく、そして末永いご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
令和4年4月1日 北九州市立八幡病院院長 岡本好司