整形外科

整形外科
当院は、救命救急センターを併設していることから、重度外傷が多く、また小児救急・小児総合医療センターも併設していることから、小児の骨折症例が多いことが特徴といえます。このように当院の整形外科は救急医療とともに発展してきました。今後も、当院の使命である救命救急医療、小児救急医療、災害支援医療の一役割を担いながら、市立病院ならではの地域に根ざした、地域住民に貢献出来る医療を目指し診療を行って参ります。
2019年からは新体制となり5名の医師が診療にあたっています。全員が、日本整形外科学会専門医の資格を持っており、関節外科・手外科・外傷の各分野で専門性の高い医療を提供しております。
関節外科
2018年12月移転の新病院にバイオクリーンルームが新設され、2019年1月から関節外科を専門とする医師が2名となりました。それを機会に関節疾患に対する手術を始めました。高齢化率が高い地域であるため、変形性股、膝関節に対する、関節温存手術(寛骨臼回転骨切り術、高位脛骨骨切り術)や人工関節置換術が主な手術です。人工股関節置換術は、前外側アプローチによる最小侵襲手術(MIS)を行っています。このアプローチは脱臼が少なく、筋肉を切らず早期回復が見込まれるので、高齢者の生活復帰に特に有効と考えています。軽度の変形性膝関節症の場合は、単顆人工関節置換術を行います。
また、麻酔科医の協力のもと、術後の痛みをできるだけ減らすよう努めています。
手外科
「手外科」とは、上肢の外傷(骨折や関節脱臼、腱・神経損傷など)や運動器疾患に対する機能再建を行い、動く手、使える手を取り戻すための専門性の高い分野です。手は小さな容積の中に腱・神経・血管など実に多くの組織が詰まっています。これらの組織一つ一つが重要な役割を担っているという解剖学的な特殊性を有しています。手外科では、それぞれの組織を解剖学的に再建することに加えて、これらの運動の調和を考えながら手術・リハビリテーションを行う必要があり、緻密な計画性や繊細な手術手技が要求されます。橈骨遠位端骨折や手指・手根骨骨折などの手の外傷治療に加え、リウマチ手の機能再建、キーンベック病などの手根骨壊死、母指CM関節症などの変形性関節症、肘部管症候群や手根管症候群などの絞扼性末梢神経障害、腱鞘炎、デュピュイトラン拘縮、良性の骨軟部腫瘍など幅広い手術を行います。デュピュイトラン拘縮に対しては、手術療法以外にコラゲナーゼ注射を用いた酵素溶解療法も行います。
リハビリテーション科
急性期病院ですので、主として病気やケガを発症してすぐの方に対してのリハビリテーションを提供しております。特に、運動器の変性疾患や外傷の術後に、早期のリハビリテーションを強化的に行っております。早期からのリハビリテーション実施により、より早く患者さまの機能改善を目指します。
医師紹介(整形外科)
整形外科主任部長
岡部 聡(おかべ さとし)
専門分野 |
関節疾患、主に股関節 |
学会関係 |
- 日本整形外科学会専門医
- 日本リウマチ学会専門医
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
- 日本職業・災害医学会評議員
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コメント |
昭和59年 産業医科大学卒 |
整形外科部長
目貫 邦隆(めぬき くにたか)
専門分野 |
手外科、外傷、骨粗鬆症 |
学会関係 |
- 日本手外科学会専門医
- 日本骨粗鬆症学会認定医
- 日本整形外科学会専門医
- 日本整形外科学会認定リウマチ医
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
- 日本骨粗鬆症学会評議員
- 日本骨形態計測学会評議員
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コメント |
平成10年 産業医科大学医学部卒 |
整形外科部長
渡嘉敷 卓也(とかしき たくや)
専門分野 |
関節外科 外傷 |
学会関係 |
- 日本整形外科学会専門医
- 日本整形外科学会認定リウマチ医
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
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コメント |
平成17年 産業医科大学医学部卒 |
整形外科部長
花石 源太郎(はないし げんたろう)
専門分野 |
外傷、手外科 |
学会関係 |
- 日本整形外科学会認定専門医
- 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
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コメント |
平成18年 産業医科大学医学部卒 |
医師紹介(リハビリテーション科)
リハビリテーション科主任部長
整形外科部長
辻 正二(つじ せいじ)
専門分野 |
整形外科一般・外傷 |
学会関係 |
- 日本整形外科学会専門医・認定脊椎脊髄医・認定産業医
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コメント |
平成元年 産業医大卒 |