臨床検査科は2018年秋より院内開設し、2019年より正式な標榜科としてスタートいたしました。現在常勤医師1名と非常勤医師4名で運営し、診療内容は臨床検査に関わる各種診断、検査、管理、コンサルテーション業務を主体に活動しています。病理診断に関する業務は産業医科大学第2病理学講座、生理機能検査は関連各診療科医師にご協力いただいています。
また各種の検査結果に基づき院内の感染制御や医療安全業務に協力しています。
2018年に臨床検査の関わる医療法等の大きな改正が行われました。改正により各種検査に精度管理者を配置し、正確な検査を保証するとともに検査機器の日々の的確な管理が求められるようになりました。現在の医療においては、数年前と比べても疾患の細分化が進んでおり、治療はその細分化された診断に基づき行われます。検査機器もそれに併せて日々進歩し、正しい検査結果無くして正確な診断や治療は困難な時代を迎えつつあります。
現在COVID-19により医療現場は大変厳しい状況に置かれていますが、当科は臨床検査技術課と共に、SARS-CoV-2ウィルス検査機器の運用、検査結果の判定に協力し、迅速で的確な診断が行えるように努めています。
また、当院には多くの小児疾患患者が受診されています。そのため遺伝子疾患の診断は非常に重要な検査となります。さらに近年では悪性腫瘍を中心に遺伝子診断に基づく治療法の選択が主流になりつつあります。当科では、最適な医療を提供できるように各診療科に関わる遺伝子検査に積極的に協力しています。
当科には日本臨床検査医学会及び日本病理学会専門医資格を有する常勤、非常勤医師が所属し、最新の知見を取り入れながら協力して検査診断業務に当たっています。
検査項目 | 検査実績(検査項目数) |
一般検査 | 139,964 |
生化学検査(含:免疫・輸血) | 431,973 |
血液検査 | 181,845 |
生理検査 | 10,397 |
細菌検査(含:SARS-CoV-2検査) | 19,968 |
時間外緊急検査 | 194,324 |
病理検査(生検・術材) | 1,257(件数) |
病理検査(細胞診) | 970(件数) |
病理解剖 | 2(件数) |
専門分野 | 臨床検査医学全般、腫瘍病態学、循環器病態学 |
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資格・学会関係 |
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コメント | 平成7年 産業医科大学卒 |