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診療案内

災害医療研修センター災害支援・訓練実績

令和6年能登半島地震 JMAT活動報告

 令和6年1月に発生した「能登半島地震」に伴い、被災地の医療支援のためJMAT(日本医師会災害派遣チームJapan Medical Association Team )の派遣要請がありました。これに伴い、当院よりJMAT1隊(医師1名 看護師2名 業務調整員1名)が派遣されました。派遣された活動拠点は、金沢・以南調整支部に配属されました。活動内容は、支部の活動支援、避難施設の巡回診療、避難者情報の更新などを行いました。

 今回の震災では、1次避難所、1.5次避難所、2次避難所と被災者が被災地から被災地外へ移動しました。2次避難所となる地域には一度に1000名以上の避難者が移動し、感染症の流行などにより地域医療への負担が増加しました。そのため、派遣されたJMAT隊による健康観察や診療支援が必要な状況でした。発災より2ヶ月が経過し、2次避難している方は減ってきていますが、まだ1万5千人近くの被災者が避難生活を余儀なくされていました。

 今回のJMAT活動では、避難生活が長期に及んでいるため、避難施設等での医療・健康管理、公衆衛生対策の支援を主に行いました。そして、地域医療へのスムーズな引き継ぎが行えること、*災害関連死を減らすことができるように活動を行いました。

 当院では、1月にもDMAT隊が石川県に派遣しており、災害亜急性期より医療支援を行なっています。避難生活を余儀なくされる被災者も多く、被災地域ではまだまだ継続的な支援が必要だと思いますが、1日でも早い復興を当院JMAT隊、職員一同心からお祈りいたします。(文責:野田知宏)

*災害関連死:当該災害による負傷の悪化又は避難生活等における身体的負担による疾病により死亡し、災害が原因で死亡したものと認められたもの

(当院JMAT隊員)

当院JMAT隊員.jpg

(金沢・以南調整支部でのミーティング)

金沢・以南調整支部でのミーティング.jpg

(避難施設での往診)

避難施設での往診.jpg

(輪島市への視察)

輪島市への視察.jpg

令和5年度 サイバー攻撃対策訓練(サイバーセキュリティBCP訓練)

 12月19日(火)に、院内でサイバー攻撃対策訓練(サイバーセキュリティBCP訓練)を実施しました。

 今回の訓練では、当院にサイバー攻撃の発生を想定し、院内の電子機器の安全確認、電子カルテから紙カルテの運用への切替、患者受け入れの検討を行いました。

 これからも、災害拠点病院として、日々の訓練に努めてまいります。サイバー攻撃訓練.png

令和5年度 北九州空港航空機事故対処総合訓練

 令和5年11月8日、北九州空港で実施された「令和5年度 北九州空港航空機事故対処総合訓練」に災害医療研修センター長である伊藤参与や北九州市立病院機構の中西理事長をはじめとした当院のDMAT隊員が参加しました。
 今回の訓練内容は北九州空港での傷病者を含む航空機事故を想定して行われ、各機関と連携を図りながら、指揮命令系統及び情報の集約、トリアージ能力の向上、各隊との連携を図ることができました。

 今後も、積極的に訓練に参加し災害拠点病院のDMAT隊員として地域の安全を守ることができるように日々精進していきたいと思います。空港訓練③.jpg空港訓練①.jpg空港訓練②.jpg空港訓練④.jpg

令和5年度 集団救急救助訓練

 令和51020日に、消防訓練研修センターでNBC災害を想定とした「令和5年度 集団救急救助訓練」が実施されました。訓練は、「何者かがサリン(神経剤)を散布して多数傷病者が発生したもの」と想定し、当院からはDMAT1隊が参加しました。

 NBC災害とは、核(nuclear)、生物(biological)、化学物質(chemical)による特殊災害のことで、自然災害などと違って目で見えることはできません。そのため、消防隊により素早いゾーニングが行われていました。

 現場に到着すると救急指揮所と赤トリアージテントに配置されました。消防隊により1次除染とトリアージが行われた要救助者が次々とテントに運ばれてきており、全身観察と処置を行なって病院搬送を行いました。

 当院DMATも化学災害の経験は乏しいですが、今回の訓練に参加することができて改めてNBC災害の知識を学ぶとともに「解毒剤自動注射器*」の運用方法など新しい知識を更新していくことが必要だと感じました。

 当院は災害拠点病院であり、今後もこのような訓練に参加して、消防や地域の災害拠点病院との連携を図り、地域の皆様に安心していただけるように努めてまいります。

 *「解毒剤自動注射器」

  DuoDote(有機リン系神経剤・殺虫剤解毒薬)

 本品は、アトロピン(2.1mg /0.7ml)と塩化プラリドキシム(600mg/2ml)を含有する単回使用の自動注射器

災害医療・作戦指令センター(DMOC)情報伝達訓練

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 令和4年11月19日、当院において、大規模な豪雨災害を想定した災害医療・作戦指令センター(DMOC)情報伝達訓練が行われました。
 新型コロナ拡大の影響により、関係者が一堂に会しての訓練実施は3年ぶりとなりました。また、今回は、マスクやアイガードの着用など、従来の訓練にはなかったコロナ対策を意識した訓練であったことから、様々な気付きや事前対策のヒントが得られるなど、参加者たちにとって実り多き訓練となりました。
 万一の災害時に、地域はもとより北部九州を支える災害医療の拠点病院としての役割をはたせるよう、これからも防災体制や関係団体との連携強化などに努めてまいります。

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第21回健康21世紀福岡県大会 福岡県救急の日のつどい

 令和4年10月2日、西日本総合展示場で福岡県民の皆様の健康づくりを応援するイベント「第21回健康21世紀福岡県大会」が開催されました。
 福岡県が保健・医療・健康づくりなに関した機関と連携して行い、健康寿命を延ばすことを目的に会場には健康に関する体験ブースが並びました。また、合同開催として「福岡県 救急の日のつどい」が行われドクターカーの試乗体験や応急手当体験、当院のDMAT隊員も参加しドクターカーの案内や写真撮影を行いました。
 ステージでは、八幡病院の伊藤重彦参与により「正しい手洗い」「熱中症の予防と対策」について公演が行われました。来場者の方々も正しい手洗い方法や熱中症の予防、対策方法についてダンスやクイズに答えながら楽しく学んでいました。また、コロナ禍での感染対策をご家庭でも行えるように「感染予防と健康管理」に関するわかりやすい動画を配信いたしました。会場の隣であるミクニスタジアムからギラヴァンツ北九州のギラン君が遊びに来てくれて会場を盛り上げてくれました。
 写真は、当病院のDMATの服を着たギラン君と当院DMAT隊員です。
今回のイベントで、DMATの活躍や救急の重要性など地域の方にも災害を身近に感じて頂くことが出来ました。そして、今後も地域の方々の健康づくりを支援していくとともに地域の方々が災害時でも安心して生活を送れるように日々精進して参ります。

20221019_救急の日のつどい_01.png20221019_救急の日のつどい_03.png20221019_救急の日のつどい_02.png

令和3年度大規模地震時医療活動訓練

野田知宏

 1030日に令和3年度大規模地震時医療活動訓練が行われました。
 当院からはDMAT1隊(医師1名、看護師3名、業務調整員1名)が参加しました。
 岩手・宮城・福島にて東日本大震災と同規模の災害が起きたことを想定して、国と福岡県などが連携し、被災者を自衛隊航空機で被災地からの広域搬送を行いました。
 訓練前日、EMIS(Emergency Medical Information System:広域災害医療情報システム)に出動DMATの登録を行い、訓練当日は早朝より古賀SAに参集。その後、福岡空港でSCU(Staging Care Unit:広域搬送拠点臨時医療施設)の設置・運営の訓練を実施しました。
 SCU診療部門での訓練では、被災地より連絡がある少ない患者情報を頼りに、これから搬送されてくる被災者の搬送先や優先順位を考えながら受け入れ準備を行いました。実際に被災者が運ばれてくると、現場は混乱しており、改めて指揮・命令系統を統一することの難しさと大切さを感じました。また、この訓練を通して災害時の防災関連機関の円滑な協力体制のすごさを実感しました。
 この研修で学んだことを活かせれるように、いつ起こるか分からない災害に備えて日ごろより準備、自己研鑽に努めていきたいと思います。

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令和2年7月豪雨災害

 この度の豪雨災害にて被害を受けられた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

●活動状況の概要
(現地派遣チーム)
 7月4日(土曜日)に福岡県より熊本県への派遣要請があり、21時にDMAT関係者の約15名が病院へ参集し資機材等の準備。福岡県より当院を含め、17チームが選出され、翌日翌朝8時30分に熊本労災病院(県南保健医療調整本部)へ参集。
 現地到着後は、九州北部全県から各DMATチームが参集し、球磨川の氾濫で被災した人吉市での活動が決定。人吉市内の災害拠点病院である人吉医療センターを拠点に、人吉地区の医療機関の情報収集活動や避難所内の医療支援や新規避難所の立ち上げ支援や被災者のスクリーニング支援を実施。
02_【写真】現地派遣チーム.JPG

(後方支援チーム)
 令和2年7月豪雨のため、当病院DMATが熊本県人吉に出動したことに伴い、病院内にも後方支援本部を設置。隊員の宿泊の手配や通行止めなど交通路の確認、EMIS入力(災害情報)を行い、DMAT隊員の活動を病院内全体でバックアップ。
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●感想
 私たちのチームも現地で移動中などに冠水箇所や氾濫間近の河川の側道の通行を余儀なくされ、非常に危険な体験をしました。しかし、八幡病院内で常に後方支援を行っていただいた、DMAT等の仲間が影で支えてくれたおかげで無事に帰還出来たものと考えています。
 現地では、住む家を失った方、大切な家族や命を失った方々は大勢います。また、現在でも、コロナ禍で多くの方々が避難所生活を余儀なくされています。私たち災害派遣医療チームが出来る医療支援は、全体のごく一部でありますが、1人でも多くの災害関連死を防ぐため、これからも知識・技術の向上に努めてまいります。

令和元年度集団救急救助訓練

野田 知宏

 令和21月17日(金曜日)北九州市消防局訓練研修センターで「令和元年度集団救急救助訓練」がありました。訓練には医療機関3チーム、北九州市消防局の指揮隊、消防隊、救助隊、救急隊などの各機関と参加しました。当院からはDMATとして、医師、看護師、業務調整員を含む5名が参加しました。
 今回の訓練内容は、多数の傷病者を含む大規模な交通事故を想定して行われ、各機関と連携を図りながら、指揮命令系統及び情報の集約、トリアージ能力の向上、各隊との連携を図ることができました。
 今後も、積極的に訓練に参加し災害拠点病院のDMAT隊員として地域の安全を守ることができるように日々精進していきたいと思います。

02-01_令和元年度集団救急救助訓練(写真①).JPG03-02_令和元年度集団救急救助訓練(写真②).JPG

福岡県DMAT隊員養成研修報告

野田 知宏

 令和元年1130日・121日の2日間で「福岡県DMAT隊員養成研修」が行われました。当院からは看護師、業務調整員の2名が研修に参加し福岡県DMAT隊員として登録されました。
 研修では、災害急性期(発災後48時間以内)における、被災地での医療の確保を図るため、迅速かつ的確な医療救護活動を行う知識・技術を学びました。
 今回の研修で学んだことが実践で役立つことは起こらないでほしいと思います。しかし、災害は避けられないため、日頃より地域の中核的な医療機関である災害拠点病院として自覚を持ち、いつ起こるか分からない災害に備え訓練や自己研鑽に努めていきたいと思います。

北九州空港まつり2019

日時:令和元年9月28日(土)10:00~15:00
場所:北九州空港管理エリア
主催:北九州空港まつり実行委員会

 去る9月28日(土)、北九州空港において、『北九州空港まつり2019』が開催されました。このイベントに、当院のDMAT隊員が参加し、ドクターカーやDMAT装備品の展示を行いました。
 当院のブースには、多くの家族連れが訪れ、ドクターカーの試乗や記念撮影など、大変な盛り上がりとなりました。また日頃、八幡病院を利用されている方からお声掛けを頂く場面もありました。
 今回のイベントを通して、当院の災害医療に関する取組みを多くの方に知って頂ける良い機会になりました。

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G7エネルギー大臣会合に対する医療救護活動

2016年5月1日~5月2日

平成28年5月1日~5月2日のG7エネルギー大臣会合期間中、急病対応および有事対応のため、災害医療作戦指令センター(DMOC)の調整班と災害拠点病院班を設置しました。また院内に除染テントを設置(写真1除染テント)し、有事に備えて災害拠点病院との情報共有を図りました(写真2:DMOC調整班)。

除染テント除染テント

DMOC調整班DMOC調整班

熊本地震に対する災害医療作戦指令センター(DMOC)調整活動

DMAT広域搬送支援および北九州JMAT後方支援

2016年4月14日~5月5日

熊本地震における医療救護の一環として、当院DMATの出動、福岡空港SCU設置に伴う広域搬送支援および北九州市医師会によるJMATの後方支援に対して、市立八幡病院内に災害医療作戦指令センター(DMOC)を立ち上げ、情報支援活動を行いました。

八幡病院DMAT出動

4月14日に発生した熊本地震に対して、当院DMATは14日に1チーム、15日に1チームが熊本へ出動し、医療支援を行いました。

DMOC設置

4月16日、福岡空港にSCUが立ち上がりました。北九州市内の災害拠点病院に対し、広域搬送傷病者の受入れの要請があったため、市立八幡病院内にDMOCを設置、受入準備を行いました。結果的に広域搬送は行われませんでしたが、8つの市内拠点病院とDMOCで情報共有しながら、後方支援ベッド約100床を確保しました。

北九州JMAT出動

4月20日~22日にJMAT-1、4月29日~5月5日までJMAT-2とJMAT-3が熊本地域の避難所支援に出動しました(写真1JMAT-1メンバー)。支援内容は発災当初は疾病中心でしたが、5月に入るとDVTに対するスクリーニングが中心になりました。この間も、DMOCにより関係機関へ日々の報告書(DMOC通信)を発信しました。
また避難所の衛生環境に関する速報を行政機関へ報告させて頂きました。

報告書

熊本地震被災地における、避難所感染対策の観点からみたライフラインと手指衛生、トイレ環境など衛生環境に関する調査報告(速報)2016年4月22日作成[PDF]

JMAT-1メンバー

災害医療作戦指令センター(DMOC)と八幡東区役所との合同防災訓練

(訓練日時:2015年11月21日 午前)

平成27年11月21日(日曜日)、新しい北九州市医師会医療救護計画に基づく災害医療作戦指令センター(DMOC)と八幡東区役所の合同訓練が行われました。DMOCには、北九州市医師会、八幡医師会、北九州市薬剤師会、福岡県看護協会、行政として保健福祉局、消防局、危機管理室、病院局・八幡病院などから39名が参加しました。病院局から吉田病院局長も参加されました。一方、八幡東区役所訓練には、地域住民、区役所職員、八幡東消防署に加えて八幡病院DMATと市医師会JMATが参加しました。

 訓練は8:30のDMOC立ち上げ訓練に始まり、9:00からの八幡東区役所の土砂災害訓練、そして10:00からの区役所とDMOCによる避難所支援訓練の3部構成でした。写真1~3は、八幡病院大会議室で行われたDMOC訓練活動の様子です。

DMOC訓練開始

調整班活動

避難所班活動

遠賀中間地区四師会で合同研修会を開催

2012年12月11日

 去る11月26日と12月3日の2日間において、遠賀中間師会津田会長のご尽力により、北九州モデル事業・遠賀中間地区四師会合同の災害訓練研修会を開催させて頂きました。多くの職種の参加でとても有意義な研修会になりました。ご参加ありがとうございました。

遠賀中間地区四師会で合同研修会を開催

北九州モデル事業-若松編

 北九州モデル事業の一環として、平成24年6月11日(月)と12日(火)の2日にかけて、若松医師会館において、医師会、薬剤師会、歯科医師会の三師会合同の災害訓練研修会が開催されました。

北九州市医師会JMATコース災害研修会が開催されました

 平成24年3月3日、平成23年度北九州市医師会災害研修会のJMATコース(主催:北九州市医師会、コース統括:八幡病院災害医療研修センター長 伊藤重彦先生、コース助言:北九州市参与 郡山一明先生)が開かれた。午後2時から6時までの4時間で、内容は1.座学(災害総論、原発事故の対応)、2.ワークショップ(自己完結型医療支援、JMAT出動)、3.ダミー人形を使った救護所診療、4.総合訓練(情報伝達とトリアージ訓練)。タイトなスケジュールでしたが、参加者は充実した研修を楽しんだ。(写真は訓練風景)

看護生涯教育研修会で当院の橋本さんが講演

平成24年2月2日に開催された北九州ブロック医師会主催の看護生涯教育研修会で、当院救急外来看護師でDMATの橋本真美さんが「災害看護─災害看護教育と活動について」の演題で講演しました。

北九州モデル災害訓練研修会に八幡薬剤師会、歯科医師会も多数参加

平成24年1月30日と2月1日に、第3回、第4回北九州モデル災害訓練研修会(主催:八幡医師会と災害医療研修センター)を開催しました。今回は、八幡薬剤師会から50名以上の参加がありました。また八幡医師会看護学院の生徒40名も参加し、総勢120名以上の研修会でした。

福岡県医師会の災害時医療救護訓練でトリアージ訓練を指導しました

平成24年1月7日、平成23年度福岡県医師会災害時医療救護訓練で。統括DMATの伊藤センター長はじめ八幡病院スタッフはトリアージとタッグ記載訓練を担当しました。当日は、福岡県医師会役員の先生のほか、3.11大震災に出動したJMATメンバーの方々など約50名が参加し、熱気のなか訓練が行われました。(写真は訓練風景)

「北九州モデル」災害訓練研修会が始まる

 八幡地区災害時医療救護システム「北九州モデル」事業として、平成23年12月から医師会、薬剤師会、歯科医師会を対象とした災害訓練研修会がスタートしました。日常業務に支障がないように、午後7時~9時の開催で、第1回、第2回研修会は12月6日と8日に開催され、会員約70名が参加しました。訓練内容の違うベイシックコースとアドバンスコースの2回受けると修了書がもらえます。

災害医療研修センター長が北九州市防災フォーラム2011年で講演

 災害医療研修センター長・統括DMATの伊藤重彦先生が、2011年10月9日(日曜日)に北九州芸術劇場で開かれた防災フォーラムで、「いま災害が起こったら、私たち医療チームはどう動く─北九州市の災害医療救護体制と医療支援活動の現状」と題して、東日本大震災のDMAT、JMAT活動を報告しました。

平成23年度 北九州空港航空機海上事部分訓練報告

救急科 井上 征雄

 2011年9月27日、福岡県京都郡苅田町、苅田港にて北九州空港航空機海上事故訓練が行われました。今回は、海上事故負傷者に限定した部分訓練です。医療チームとして当院のDMAT10名、新行橋病院の医療チーム5名が参加しました。医師会からは福岡県医師会(原口先生)、北九州市医師会(穴井先生)、京都医師会(丹生先生)と事務局の方々が参加されました。

訓練概要
 航空機が北九州空港に向けて降下中にエンジントラブルが発生し、空港周辺の海上に着水したという想定で、訓練は開始されました。航空機から脱出した乗客をのせた海上保安庁や警察署の巡視艇、水難救済会のボートが桟橋に接岸し、消防隊によりトリアージゾーンまでつぎつぎに傷病者が搬送されました。負傷者は21名、トリアージゾーンにてDMATにより一次トリアージ(シーブ)が行われた後、それぞれ赤、黄、緑の救護所に運ばれ、DMATと新行橋病院の医療班より、二次トリアージ(ソート)と緊急処置が行われました。なお、傷病者は首からカードをぶら下げており、医療班はこのカードに記載された傷病者情報から、重症度判断を行いました。その後、救急車にて後方病院に搬送が行われました。災害医療においては、このようなトリアージ(Triage)、処置(Treatment)、搬送(Transport)の3Tが重要となります。

 今回、統括DMATとして伊藤先生が、消防指揮所の隣に、現地医療本部(DMAT本部)を立ち上げ、トリアージゾーンや各救護所から傷病者情報を集めながら、指示を行い、関係機関との調整を行いました。また、合同指揮本部は、北九州医師会、京都医師会の先生が担当されました。(記事:DMAT井上)。

福岡県医師会・看護協会が主催した看護師卒後研修会で講演

2011年9月25日(日)、当院看護科DMATの井筒隆博さんが、平成23年(第33回)看護師卒後研修会で災害看護について講演とトリアージ演習を行いました。アシスタントして、看護科DMATの三浦華子さんと伊藤公章さんも参加しました

東日本大震災のおける災害派遣医療チーム(DMAT)活動報告

救急科 井上 征雄

災害派遣医療チーム(DMAT)とは、医師、看護師、業務調整員で構成され、今回の東日本大震災のような大規模災害において、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。
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北九州JMATによる茨城県における医療支援活動の報告

副院長 統括DMAT 伊藤重彦

3月15日、日本医師会は全国100チームのJMAT派遣を発表しました。16日に九州管内JMATの支援先が茨城県に決まったあと、私たちは直ちに茨城県での医療支援(茨城ミッション)のプランを作成しました。 続きを読む

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