１ 白内障とは
白内障（はくないしょう）とは、加齢などの原因から目の水晶体が濁ってしまう病気です。水晶体は、目の中に入る景色のピントを調整する、カメラのレンズのような役割を担っています。白内障を発症するとピントの調整機能が悪化。その結果、景色がぼやけて見える、通常よりもまぶしく感じるなどの症状が発生します。
原因
症状
2 入院手術
白内障は日帰りでも手術が出来る病気ですが、当院では入院にて白内障手術ができます。高齢者の方や持病（心疾患・血圧異常など）のある方、何らかの理由で日帰り手術が難しい場合など、体調や環境への配慮が必要な場合に、術後のケアを受けながら安心して回復に専念することができます。
1 糖尿病網膜症とは
網膜とは目の一番奥にあるもので、外界からはいる情報をキャッチするところです。
長いあいだ糖尿病があると網膜の血液の流れが悪く（虚血）なり、出血、白斑 血管新生がおこり、目の真ん中に出血したり、網膜剥離や緑内障に進行していきます。下記の3つに分類されます。
①単純糖尿病網膜症
②前増殖糖尿病網膜症
③増殖糖尿病網膜症
2 治療について
①の場合、定期的な経過観察とします。
②の場合、レーザー光凝固術を施行します。外来で施行できます。
③硝子体出血が生じたり網膜剥離が起こった場合は手術になります。
当院では約１週間の入院にて施行します。
糖尿病網膜症は最初は自覚のない病気ですが、我が国の失明原因の上位に入る疾患です。内科の先生と連携しながら、診療をおこなっています。
1 緑内障とは
一般的に目の眼圧（硬さ）が上昇し視機能が障害される疾患です。視野がだんだん狭くなっていく病気です。しかし、眼圧が上昇しない正常眼圧でも緑内障になることがあります。下記の3つに分類されます。
①開放隅角緑内障
②閉塞隅角緑内障
③続発緑内障
2 治療について
①の場合、ほとんど自覚症状がなく、目の健診で疑われて眼科に受診されることが多いです。眼科で視力、眼圧、視野検査をおこない、緑内障の診断がついたら、緑内障の点眼で経過をみていきます。定期的に視力、眼圧、視野検査をおこないます。
点眼治療で視野進行する場合は緑内障の手術になりますので、専門の施設に紹介します。
②の場合、①同様自覚症状がない場合もあります。
診断されたら、安定剤、抗コリン剤などの薬はひかえてください。
水晶体の膨隆が原因であれば、白内障の手術をします。まだ、白内障がないようでしたら、レーザー虹彩切開術を外来にて施行します。
また、急に目の痛み、視力低下、頭痛、吐き気をおこす、'急性緑内障発作'があります。この場合、急いで眼圧を下げないと視神経が障害されてしまいますので、早急にレーザー虹彩切開術や緑内障の手術が必要になります。
③の場合、原因となった病気の治療が必要です。眼圧のコントロールも同時に行います
・他科との関連では、外傷なかでも眼窩底骨折による眼球運動障害や眼底疾患
・ ステロイド治療中のお子さんなど
