当院の臨床工学課には、臨床工学技士(国家資格)3名が在籍しています。臨床工学技士は、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストであり、チーム医療の一員として診療技術支援と医療機器管理業務を行っています。医療の進歩に付随して医療機器も進化の一途を辿る中、それらを使用した効果的な検査・治療が安全に行われるようにサポートしています。
診療のご案内(臨床工学課)[PDF]
※当課、診療のご案内は上記よりご覧いただけます。
救命救急センターおよび小児救急センターを有し、なお且つ地域医療の中核を担う当院では、成人・小児・急性期・慢性期を問わず様々な病態に対して各種血液浄化療法を要す機会があり、臨床工学技士がその業務を担っています。
急性血液浄化療法用装置
血液のがんに対する治療の過程で、血液をつくる造血幹細胞の機能が失われ、血液細胞を作る事ができなくなったり、免疫不全に陥ったりすることがあります。「造血幹細胞移植」は障害された造血幹細胞を正常な造血幹細胞に置き換える治療です。2019年度より、小児の血液がん治療のチームの一員として、造血幹細胞採取時の技術サポートを行っています。
「ラジオ波焼灼術」は肝臓の悪性腫瘍に対する治療法のひとつで、超音波で観察しながら経皮的に腫瘍組織に針状の電極を挿入し、ラジオ波帯域の電流を流して熱することにより癌を死滅させる治療です。2013年度より、当課で治療時の技術サポートを行っています。
臨床工学課は、医療機器の安全な使用環境整備のための部署でもあります。各種医療機器の保守点検(使用後点検・定期点検)および修理を、医療機器メーカーとも協力して行っています。
人工呼吸器 | 除細動器 | AED | 生体情報モニタ |
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輸液ポンプ | シリンジポンプ | フットポンプ | PCPS |
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IABP |
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安全かつ効率の良い病院運営ために、院内には各種委員会や診療支援チームが存在します。臨床工学技士も医療チームの一員として所属しています。
呼吸ケアサポートチーム