脳梗塞に対する超急性期再開通療法、脳出血、くも膜下出血、未破裂脳動脈瘤、脳動静脈奇形、内頸動脈狭窄症、頭蓋内動脈狭窄・閉塞症、もやもや病など。
片側顔面痙攣や三叉神経痛という病名をご存知でしょうか。
脳卒中のように生命を脅かす疾患ではありませんが、生活の質に非常に大きな影響を及ぼす病気です。いずれも、頭蓋内で神経を血管が圧迫することによって発症する病気です。症状から、初めはどの診療科を受診されるか悩まれる方や、診断がつかずに長期間悩まれる方も度々見受けられます。当科では診断と治療に積極的に取り組んでいます。
片側顔面痙攣は多くの場合、片側の目の周囲(特に下の瞼)のピクつきから始まります。次第に症状の頻度が増えたり、同じ側の広い範囲の顔の筋肉が意思に反してピクピクするようになります。症状が強くなると一時的に目が開きにくくなるなどの症状が出て、日常生活に支障をきたす場合があります。
三叉神経痛は洗顔や髭剃り、化粧、歯磨きをする際、または食事の際などに顔面の片側に突然起こる鋭い痛み(電撃痛)を特徴とします。症状が強いと食事や歯磨きが難しくなるなど、日常生活に大きな支障となることがあります。なかには、強い歯痛や歯茎の痛みで発症され、齲歯(虫歯)と思われる方もいらっしゃいます。
まずは症状に関する詳しい問診と診察、MRI撮影が必要となります。
片側顔面痙攣でお困りの場合、まずはボトックス療法(一定期間筋肉の働きを抑える成分を顔の筋肉に注射する方法)をお奨めしています。また三叉神経痛の場合は内服薬による疼痛管理を行います。日常生活に支障があるほど症状が強いにもかかわらず、上記の治療でもコントロールが難しい場合は手術による根治治療を提案しています。
神経を圧迫している血管(主に動脈)を手術によって移動させ、神経の圧迫を解除することで、80―90%の患者さんは症状がほぼ改善します。日常生活に支障がある場合や、他の治療では効果が乏しい場合に適応になります。また、手術のリスクを十分に理解していただけた場合に手術適応となります。当院では、できるだけ小さい皮膚切開と開頭で手術を行い、患者さんが早期に退院・社会復帰できるように取り組んでいます。


