当院の脳神経外科は昭和53年の開設以来、救命救急センターの要として機能してきました。現在においても、北九州の地域医療の一翼を担うため、脳卒中および頭部外傷救急を中心とした救急診療に24時間体制で取り組んでおります。
現在、常勤医師3名と非常勤医師2名が在籍し診療に当たっております。脳梗塞に対する超急性期治療や緊急手術を要する脳卒中、頭部外傷に迅速に対応するために、救命救急センターでは初期対応から診断、治療に至るまで、24時間体制で専門医による診療を行っております。診療のご案内[PDF]
脳梗塞に対する超急性期再開通療法、脳出血、くも膜下出血、未破裂脳動脈瘤、脳動静脈奇形、内頚動脈狭窄症、頭蓋内動脈狭窄・閉塞症、もやもや病など。
一次脳卒中センターとして24時間365日脳卒中患者を受け入れる体制を整備しています。脳梗塞の超急性期にはrt-PAを用いた血栓溶解療法を施行し、機械的血栓回収の適応がある場合には産業医科大学と連携して治療を行っています。
脳卒中の急性期治療から、脳卒中の発症を未然に予防すべく脳血管バイパス手術や脳動脈瘤クリッピング術、内頚動脈内膜剥離術などの脳血管の外科治療を安全に実施しています。MRIや最新鋭の256列のCT装置、3次元画像解析システムを活用して精度の高い術前シミュレーションを行うことで、安全で効率的な手術のプランニングを行っています。さらに脳血管造影検査やCT検査を手術中に実施することで、難易度の高い脳血管外科手術を安全に行なうことが可能なハイブリッド手術室を導入しています。
手術中に運動神経や運動中枢、聴力、脳幹のモニタリングを行なうことでより安全な手術に努めています。
片側の顔面の筋肉が自分の意志とは関係なく(不随意に)ピクピクと動く片側顔面痙攣の診断、ボトックス治療、根治治療である神経血管減圧術を行なうことができます。
また、発作的な顔面の激しい痛みが特徴である三叉神経痛に対しても薬物治療、神経血管減圧術を行なうことが可能です。
専門分野 | 脳卒中、脳卒中の外科、三叉神経痛、顔面痙攣、脳神経外科一般 |
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学会関係 |
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コメント | 平成23年産業医科大学医学部卒 |
専門分野 | |
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学会関係 |
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コメント | 平成28年産業医科大学医学部卒 |
専門分野 | 脳神経外科一般 |
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学会関係 |
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コメント | 令和3年産業医科大学医学部卒 |
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |||
外来 | 外来患者延べ数 | (名) | 3,180 | 3,010 | 3,174 |
初診患者数 | (名) | 337 | 485 | 527 | |
再診患者数 | (名) | 2,843 | 2,525 | 2,647 | |
1日平均外来患者数 | (名) | 13.1 | 12.5 | 13.1 | |
入院 | 新入院患者数 | (名) | 196 | 234 | 287 |
退院患者数 | (名) | 197 | 229 | 284 | |
入院患者延べ数 | (名) | 3,931 | 4,031 | 4,965 | |
1日平均在院患者数 | (名) | 10.8 | 11.0 | 13.6 | |
平均在院日数 | (日) | 19.0 | 16.4 | 16.4 | |
紹介 | 紹介率 | (%) | 102.7 | 91.5 | 101.4 |
逆紹介率 | (%) | 191.6 | 198.4 | 178.1 |
脳動脈瘤クリッピング術 | 4件 |
頸動脈内膜剥離術 | 8件 |
脳動脈バイパス術 | 3件 |
頭蓋内血腫除去術(脳内) | 5件 |
頭蓋内血腫除去術(硬膜下・外) | 3件 |
脳室腹腔シャント術 | 6件 |
慢性硬膜下血腫 | 17件 |
その他 | 25件 |
脳卒中の入院患者数 | 141名 |
現在、当院では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND) 」に協力しています。
2018年1月から当院脳神経外科に入院された患者さんの臨床データを解析させて頂き、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。
解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。
本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、担当の医師にその旨お申し出下さいますようお願い致します。
※登録しないことで日常の治療の内容が変わるなどといったことはなく、以後の治療において何ら不利益が生じることは一切ありません。
JNDについての詳細はこちらをご覧ください。
また、その他研究事業についての資料の閲覧を希望される方は、日本脳神経外科学会ホームページをご参照下さい。