facebook
X
Instagram
YouTube

診療案内

小児睡眠時無呼吸センター小児無呼吸症候群について

小児無呼吸症候群について

10%の子供さんはいびきをかかれます。
おだやかないびきであれば、それほど気にされる必要はありませんが、激しいいびきをかいたり、眠っている間の呼吸が苦しそうであったりするならば注意が必要です。例えば息が止まっている、寝相が悪い、などの夜間の気になる症状はないでしょうか?
もしかすると、子供の睡眠時無呼吸症候群であるかもしれません。
子供さんの睡眠障害は、大人の方と違い、無呼吸の回数がそれほど多くないケースや血中の酸素濃度の著しい低下がなくても、睡眠の質が悪くなりがちといわれています。睡眠の質の低下により、日中の眠気で居眠りしがちになったり、疲れやすかったり、落ち着きがなかったり、集中力がなかったりと日常生活に支障をきたします。

睡眠呼吸障害のある子供さんを放置すると、よい睡眠がとれないために成長ホルモンの分泌が低下し成長障害や発達障害や学習障害の原因となることが知られています。また、睡眠中に胸腔内の陰圧が強くなり、心臓に過度な負担がかかったり、肋骨や胸骨の変形をきたしたりもします。夜尿症、起床時の頭痛などの原因となる場合もあり不登校の原因になることもあります。このように睡眠障害はお子さんの成長と発達にも影響するため、お子さんのいびきは放置せず、早めの受診、正確な診断、適切な治療が必要です。

子供さんの睡眠時無呼吸の治療はシンプルです。原因の多くはアデノイドの増殖や口蓋扁桃の肥大による上気道の閉塞であり、簡単な手術(アデノイド切除術と両口蓋扁桃摘出術)による外科的治療で劇的に改善します。
手術は乳児期だと経過を観察しますが、できるだけ早くしたほうがよいことが報告されています。とはいえ、大切なお子様の治療です。どんなに簡単な手術とはいえ、全身麻酔で行うわけですからご心配ごとは尽きないと思います。丁寧な説明はもちろんのこと、ご家族と綿密に相談しながら納得して、安心して手術を受けていただくように心がけています。

ページの上部へもどる