当院では外部放射線治療装置(リニアック2台)と密封小線源治療装置(RALS1台)を備え、年間500例程度の放射線治療を行っています。通常の放射線治療だけでなく高精度放射線治療である強度変調放射線治療、頭部・体幹部(肺)定位放射線治療、全身照射、また密封小線源治療も行っています。2019年度と2022年度に放射線治療機器を更新し、より患者さんへの負担が少ない治療が行えるようになりました。
当院は地域がん診療拠点病院として放射線治療に力を入れており、専門スタッフ(放射線治療専門放射線技師・放射線治療品質管理士・医学物理士等)が、日々放射線治療の質の向上、安全に努め精度の高い治療を行っています。
フラットパネル搭載のデジタル撮影装置です。適切な画像処理を利用することで被ばく線量を低減し、鮮鋭度、コントラストに優れた画像を提供しています。画像描出時間も以前より格段と短くなりました。撮影室環境も一新し、明るく居心地の良い内装にしました。そのおかげで患者待ち時間の短縮、満足度効果にも繋がっています。
胸部、腹部や体全体の骨・関節・靭帯、軟部組織をX線撮影する部門です。 平成24年、画像処理システムFPD(フラットパネルディテクタ)を導入し、 低い被ばく線量で鮮鋭度、コントラストに優れた画像を提供しています。 また、画像確認のため高精細モニタ(3M)を各撮影室に導入し読影環境も改善しました。
乳房を専用に撮影するX線装置です。手でも触れない小さな病変を写し出すことができます。
平成23年、装置の更新と同時にマンモグラフィ専用ネットワークを構築し、 診療業務の効率化と精度の高い検査や読影を行っています。 また、日本乳がん検診精度管理中央機構による施設画像認定をうけています。
骨粗鬆症の診断および治療効果の判定に最も多く使用されているDXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)を用いた装置です。
測定は、骨粗鬆症による骨折頻度が高い部位である腰椎正面、大腿骨頸部、前腕骨で行っています。
平成23年、新規導入。脊椎骨・大腿骨で測定を行う高精度の装置です。 骨粗鬆症、骨密度減少疾患、続発性骨粗鬆症(内分泌疾患など)、 ステロイド等の薬物治療による骨密度減少等の予防・経過観察および治療判定等ができます。
透視装置(多目的)
Cアームを搭載しているため、任意の方向から自由に撮影が出来ます。また透視が最大40秒記録ができ、動画で見直すことも可能になりました。特に嚥下造影または子宮卵管造影時には、撮影を少なくし低被曝で検査が行うことが出来ます。
頭腹部血管造影装置
腫瘍への血管走行の診断や抗癌剤の注入、塞栓(腫瘍を栄養している血管を詰めて壊死させる治療)を行っています。
透視装置2台、小児用撮影装置1台、デンタル撮影装置1台、パノラマ撮影装置1台、血管造影装置1台、心臓カテーテル検査装置1台。 透視部門では造影剤を用いた画像診断だけでなく、超音波や内視鏡を併用した処置や治療を行っています。 血管造影装置は、腫瘍に栄養している血管の診断や塞栓治療の際のカテーテル操作を強力にサポートすることができ、治療効果を上げています。3DやCBCT(CTに似た画像)の作成も可能で、被ばく低減を行っています。 心臓カテーテル検査装置では、心臓の血管の診断や狭窄部分への拡張やステント治療および心臓機能評価など行っています。
ガンマカメラ
放射線を出すラジオアイソトープ(RI)という放射性医薬品を人体に投与し、骨や脳、心臓など特異的に集まった臓器から放出される放射線をとらえて画像化する装置です。
RI検査
ラジオアイソトープという放射性医薬品を注射し、数分から数時間後に、薬が目的の臓器に集まったところでベッドに寝ていただき、ガンマカメラ装置で撮像します。
脳・心臓・甲状腺・骨・肝臓・腎臓・肺・その他様々な部位の検査を行っています。撮影にかかる時間は、数分から長くて1時間程度です。CTとの融合画像で、より分かりやすく位置関係を知ることが出来るようになりました。
コンピュータ断層(CT)装置
撮影速度が速いため、広範囲を短時間で撮影し、より詳細なデータを得ることができます。呼吸停止困難な患者様(救急・小児・高齢者)においてもブレの無い画像を得ることができ、最新の画像処理で被ばく線量の低減もおこなっています。
CT装置は64スライスと128×2スライス収集可能な2台のマルチスライスCTを導入しています。 従来のCT装置と比べ、非常に撮影速度が速いため、広範囲を短時間で撮影し、より詳細なデータを得ることができます。そのため、呼吸停止困難な患者様(救急・小児・高齢者)においてもブレの無い画像を得ることができ、 最新の画像処理によって被ばく線量も低減できています。
また、大腸用自動炭酸ガス送気装置を導入し、大腸CT(CTコロノグラフィー)検査を行うことが 可能で、低侵襲で腸の粘膜を観察することができます。
検診目的の検査から精密検査、術前CT(手術支援)まで、 最新のワークステーション(2次元画像を3次元画像化するシステム)を用い、 様々な画像を提供し、手術計画などに役立てています。
当院は2台のMRI装置を備えています。AI画像再構成技術が搭載され、短時間で高画質な画像を取得できます。目的とする部位や患者さんの状態に応じて装置を使い分けることで、最適かつ短時間で負担の少ない検査が可能となりました。
Signa Victor 1.5T 2024年3月導入 騒音を減らす技術が搭載され、 一部分で静かな検査が可能です。 |
Ingenia Elition X 3T 2022年10月導入 装置の空間が広い構造となっています。 (ボア径70cm) |
MRI検査について高い技術と知識を持った磁気共鳴専門技術者が多数在籍しています。日々、患者さんの負担が少なく、質の高い検査ができるよう努めています。
強力な磁石の筒に入り、磁場と電波を用いて人体のあらゆる部位を画像化する検査です。放射線を使わず画像を取得するため放射線被ばくはありません。症状や目的に応じて、頭頚部・脊椎・体幹部・四肢・血管など全身の検査が可能です。検査時間は15~60分です。(検査部位や検査内容により時間は異なります)
強力な磁場および狭い筒の中で検査をするため、次項に該当する場合、検査を受けられない可能性や検査前後で診察等が必要な場合があります。事前に主治医や検査室スタッフにご相談下さい。
その他、安全に検査を受けられないと判断した場合、検査を中断・中止することや確認のためにお時間を頂く場合がございます。あらかじめご了承下さい。