放射線科は、画像診断部門(CT、MRI、超音波、ラジオアイソトープ、X線単純写真、X線透視検査、血管造影)、画像検査技術を治療に応用したインターベンション部門(肝臓癌など腫瘍塞栓術、出血に対する動脈塞栓術、静脈瘤塞栓術、カテーテル化学療法、画像誘導下ドレナージ、画像誘導下腫瘍生検等)、放射線治療部門と多岐にわたっており、チーム医療を行う上での重要な診療部門です。
当院の放射線科は7名の常勤医師(5名のスタッフと2名のレジデント)、1名の非常勤医師が従事しており、北九州地区の中でも有数の充実したスタッフ構成となっています。
スタッフは、4名が日本医学放射線学会の専門医で、胸部、腹部、乳腺、消化管画像診断、インターベンション、放射線治療において各々が専門領域を担当し、診療にあたっております。また当院は、日本医学放射線学会放射線科専門医総合修練機関、日本放射線腫瘍学会認定施設であり、診療と同時に、教育、研究にも力を入れております。
診断装置としては、CT3台(1台は放射線治療計画用)、MRI2台、ラジオアイソトープカメラ2台、血管造影DSA2台(1台は心臓カテーテル専用)、X線透視装置2台、超音波診断装置5台を有しております。放射線治療には高エネルギー放射線治療装置2台、イリジウム小線源を用いた遠隔治療装置1台が装備されています。
また、これらの高額医療機器の共同利用、病診連携を推進すべく、地域の医療機関より画像診断依頼を承っており、20施設以上の医療機関から年間1300件以上の紹介を受け、画像診断をおこなっております。2014年からはインターネットを利用した検査予約・閲覧システムである「連携ネット北九州」を導入し、画像診断依頼が簡便になり、迅速な報告を行うことができるようになりました。これによって近隣のかかりつけ医との診療情報の共有と密な連携をおこなっております。