患者さんの意見・要望を把握し、医療サービスの向上など今後の病院づくりに役立てるため、入院された患者さんにご協力いただき、満足度のアンケート調査を実施いたしましたので、その集計結果についてご報告いたします。
| 実施時期 |
令和5年3月27日(月曜日)～4月7日(金曜日)（12日間） |
|---|---|
| 調査対象 | 実施時期に入院されていた患者さん |
| 調査概要 |
院内設備、病室環境、接遇、診療、満足度などに関する31項目について、5段階評価(※)による無記名アンケートを実施 |
| 回答数 | 134件（有効回答率98.5％） |
| 総合評価点数 | 4.1点（昨年比 -0.2点） |
令和4年度に実施した入院患者満足度調査の総合満足度は85.0ポイントと昨年度から1.5ポイント減少した（昨年度86.5ポイント）結果となりました。
昨年度と比較すると、最も増加した項目は「トイレ・洗面所」が11.5ポイント増の57.7ポイントで、最も減少した項目は「食事について」が10.5ポイント減の31.3ポイントでした。
他院と比較して、直接の医療サービスにあたる医師や看護師の診療や接遇、事務員の接遇等について、病棟・病室の空間については高水準の評価をいただきました。一方、「食事について」や「面会について」、「施設面について」は相対的に低い評価となりました。
「トイレ・洗面所」については、施設自体は古くなってきておりますが、丁寧な清掃作業を心掛けて、少しでも安らげる空間とできるよう、日々清掃を行っております。
一方、「食事について」は、患者さんの声等でもたびたびご意見を頂戴しております。
病院食は治療食であるため、患者さんの嗜好に合わないこともあるかと存じます。
また、当院はがん治療の患者さんが多く、味覚障害を持たれている方が多いのも、満足いただけない一因かと思います。
味覚障害の状況や病状も個々に違うため、全てを解決することは困難ですが、食事調整で対応出来る事もあると思いますので、お手数ですが病棟担当管理栄養士にご相談ください。
「面会について」は、コロナ禍で、長らく面会制限を設けていることが原因であると思われます。この点については、コロナ５類移行に伴い、令和５年５月２３日より面会制限を和らげた形での面会を再開いたしました。
「施設について」は、構造上、すぐに対応が難しい場合もございますが、その状況下でも患者さんが安心して入院生活を送ることができるよう、日々の清掃や運用を工夫して、少しでも改善できるよう取り組んでまいります。
直接の医療サービスにあたる項目については、病院としての評価の中心となると考えられますので、引き続き「心のこもった最高最良の医療を提供」に向けて、医療スキルの向上や丁寧な接遇を行うなど、更なる研鑚に励みたいと思います。
病棟・外来委員会では、今後もこのアンケート調査の結果やご意見を踏まえ、患者さんの視点で課題を見つめ、医療サービス向上のための検討を重ねていきたいと考えております。
最後になりましたが、アンケートのご回答にご協力いただきました皆さま方には、心から御礼申し上げます。
病棟・外来委員会
