facebook
X
Instagram
YouTube

診療支援部

臨床検査技術課部門紹介

生化学検査部門

生化学検査
生化学検査では、バーコード管理された検体を用い、分注、搬送、測定を自動化し、人為的ミスが防げています。

 生化学検査部門では、毎日検査分析器のデータ保証のため内部精度管理を実施し、臨床の現場で活かされる検査データの精度を確保しています。自動分析器の結果解析には出現実績ゾーン法を取り入れ、リアルタイムで迅速かつ検査データに対する判断基準の平滑化を実現しています。また、データ標準化事業や基準値設定事業、福岡県内のほとんどの病院が参加している精度管理事業「月例サーベイ」の基幹施設として生化学検査にかかわる様々な事業に積極的に取り組んでいます。外部精度管理も日本臨床衛生検査技師会、日本医師会、福岡県医師会、九州臨床精度管理研究会等数多くのものに参加し良好な判定を頂いており、日本臨床衛生検査技師会の精度保証施設になっています。

病理検査部門


RD-100i(OSNA)
術中迅速センチネルリンパ節の転移の有無をデータとして抽出する装置です。手術室よりセンチネルリンパ節が提出されてから最短30分で結果報告します。

病理検査

 病理検査では、外来などで採取された生検組織(内視鏡下による胃や腸の生検等)や、手術で摘出された組織(臓器等)を適切な処理を行い病理医が診断する病理組織標本を作製しています。また2013年より術中迅速センチネルリンパ節生検にOSNA法を取り入れ、リンパ節転移の有無を(従来の迅速病理組織標本を作製する方法ではなく)データとして抽出する最新の検査を導入しました。 これらの検査を病理診断科の常勤病理医や臨床医と密に連携をとりながら、質の高い病理検査を提供しています。

細胞診検査

 細胞診検査では、身体より排出される検体中(喀痰や尿など)にある剥離細胞や、注射針や同様の針を使用して腫瘍部分より採取された細胞(乳腺や甲状腺など)の細胞診標本を作製し、顕微鏡下で悪性細胞や感染の有無などを観察し診断する検査を行っています。
 細胞診断は、日本臨床細胞学会の所定する細胞検査士資格認定試験に合格かつ更新している細胞検査士が行い、診断の確認が必要な標本は、常勤している細胞診専門医と意見交換をしながら、診断を行っています。

血液検査部門


自動血球計数・血液塗抹染色装置 UniCel DxH1601(ベックマン・コールター社)
自動血球計数装置で血球の数や大きさを測定します。その結果をルール化して自動で血液塗抹染色標本を作製しています。


血液ガス分析装置(ラピットポイント500)
血液のpHや酸素・二酸化炭素の濃度などを測定しています。


血液形態検査
血液をスライドガラスに薄くのばして、染色した標本を顕微鏡で観察します。
それにより正常な細胞と、異常な細胞を鑑別し、異常な細胞が見られた場合は、迅速に主治医に伝えています。

 血液検査部門では、最新の分析機器を用い、迅速かつ正確な結果報告に努めています。
また、血液認定資格取得など、スキルアップを図りより質の高い結果報告への取り組みを行っています。
 検査の一つに血液形態検査があります。これは一滴の血液中に異常な細胞がないかを顕微鏡で判断する検査です。これによって白血病などが診断されることもあります。
 また、白血病などが疑われた場合、骨髄中の細胞なども私たち血液検査部門が検査を行います。

微生物検査部門

 微生物検査部門では、ヒトに感染症を引き起こす原因となる細菌や真菌を検出するために、塗抹検査、培養検査、毒素検出検査、尿中検査を実施しています。また、ウイルスについてはインフルエンザなどの迅速抗原検査を実施しています。
 起炎菌の検索では、患者さんから採取された素材を全て液化し、オートストリーカーを用いて定量培養することで、多くの常在菌の中から少量の起炎菌をも検出しています。また、その菌に効く抗菌薬の選出、薬剤耐性菌の検出、薬剤耐性機序の報告を行っています。検体提出当日の塗抹報告以降、最終報告まで最新の報告を中間報告として随時提出しています。

輸血検査部門

輸血検査(IH-500)
輸血検査を行う機械です。
バーコード管理による患者間違いなどを無くし、客観的な検査結果が確認できるようになっています。

 輸血検査部門では血液型、不規則抗体検査などの検査だけではなく、自己血管理や末梢血造血幹細胞分離業務なども行い輸血・細胞治療に関することをいろいろな面でサポートしています。輸血用血液製剤の温度管理を適切に行い製剤の品質確保と輸血に関する検査実施により、輸血の安全性を高めるため日々努めています。大量出血等の緊急輸血に対しても安全で迅速な輸血が実施できるよう対応が整備されています。

生理機能検査部門


トレッドミル
トレッドミル検査は、運動負荷検査の一つで、心電図、血圧をモニターしながら検査します。
ベルトコンベアの上を歩いていただきながら、だんだん早くなったり、坂道になったりすることによって、心臓に負荷をかけ、安静時には分からない、狭心症や不整脈などの診断を行います。

 生理機能検査室は患者様の身体を直接検査し、生体情報をグラフや画像化して診断のサポートを行う部門です。当院では、心電図・肺機能検査・誘発電位・聴力・重心動揺・トレッドミル・CPX・超音波検査等、 幅広い検査を実施しています。
 超音波検査は、病気の診断や術前診断のサポートの他にも、術前マーキングや術後のフォローなど多くの役割を担っています。大半が超音波検査士という資格を有し、質の高い検査が提供できるよう日々技術・知識の向上に努めています。

一般検査部門


尿沈渣(上皮円柱像)
尿を濃縮し顕微鏡で鏡検する検査を尿沈渣といいます。
尿から様々な臨床情報が得る事が出来、さらに尿沈渣を行う事で腎・尿路系に病変があるかどうかをいち早く臨床に伝える事が出来ます。

 一般検査室では尿検査、便潜血検査、膵液・胸腹水・関節液などのスクリーニング(ふるい分け)検査を行っています。このスクリーニング検査が膀胱癌や大腸癌の発見につながる事もあります。
 平成28年より今まで技師によりすべて行ってきた尿沈査鏡検は、フローサイトメトリー法を用いた機器の導入により効率よく検査を行えるようになりました。

ページの上部へもどる