生化学検査部門では、主に血液や尿、体腔液等の検体を用いて、生化学検査、免疫検査、血中薬物濃度検査、凝固検査、βDグルカン・エンドトキシン検査、コロナ抗原定量検査といった様々な検査を行っています。

全ての検体はバーコード管理されており、分注・搬送・測定を自動化することで、多量の検体を迅速かつ正確に分析し結果を報告しています。また、日々の内部精度管理に加え、外部精度評価においても良好な成績を修めており、信頼性の高いデータが提供できています。
その他にも院内チーム医療であるNST(栄養サポートチーム)での患者データ抽出や、カンファレンス・ラウンドへの参加を通した他職種と連携、臨床からの要望に沿った新規項目の導入や試薬の検討なども積極的に行い、より良い医療を提供できるように努めています。

病理検査では、外来などで採取された生検組織(内視鏡下による胃や腸の生検等)や、手術で摘出された組織(臓器等)に対し適切な処理を行い、病理医が診断する病理組織標本を作製しています。
また、当院では年間を通して数多くの乳がん手術を行っており、乳がんの術中迅速センチネルリンパ節へOSNA法を導入しています。
3名の常勤病理医や臨床医と密に連携をとりながら、質の高い病理検査を提供します。

センチネルリンパ節への、がんの転移の有無をデータとして抽出する最新装置です。手術室よりセンチネルリンパ節が提出されてから最短30分で結果報告します。

細胞診検査では、身体より排出される検体中(喀痰や尿など)にある剥離細胞や、注射針や同様の針を使用して腫瘍部分より採取された細胞(乳腺や甲状腺など)の細胞診標本を作製し、顕微鏡下で悪性細胞や感染の有無などを観察し、診断する検査を行っています。
細胞診断は、日本臨床細胞学会に所属する細胞検査士が行い、診断の確認が必要な標本は、常勤している細胞診専門医と意見交換をしながら、診断を行っています。


自動血球分析装置3台を用いて血球の数や大きさ、白血球分類を測定します。それらの結果を院内の目視基準と照合して自動で血液塗抹標本を作製しています。

血液のpHや酸素・二酸化炭素の濃度などを測定しています。

血液検査部門では、最新の分析機器を用い、迅速かつ正確な結果報告に努めています。
また、血液認定資格取得、学会や研修会への参加などのスキルアップを図り、より質の高い結果報告への取り組みを行っています。
血液形態検査では、血液塗抹標本を顕微鏡で観察し、正常な細胞と異常な細胞を鑑別します。これにより白血病などの血液疾患が診断されることもあります。
異常な細胞が見られた場合は、迅速に主治医に報告しています。
また、白血病などの血液疾患が疑われた場合には骨髄検査も行っています。
微生物検査部門では、患者さんから採取した様々な検体を用いて、塗抹、培養、薬剤感受性検査などを行っており、『感染症の原因は何か』『どの治療薬が有効か』等について調べ、医師に報告しています。また、院内感染対策に力を入れており、感染制御チーム(ICT)や抗菌薬適正使用支援チーム(AST)などへの参加を通じて、起炎菌の検出状況や薬剤耐性菌検出状況などを早期に情報提供することで、患者さんに安心安全な医療環境を提供できるよう業務を行っています。
遺伝子検査では、呼吸器感染症や髄膜炎などについて多項目同時検出PCR検査も行っており、迅速で正確な検査結果を提供しています。

輸血検査部門では血液型、不規則抗体検査などの検査だけではなく、自己血管理や末梢血造血幹細胞分離業務なども行い、輸血・細胞治療に関することをいろいろな面でサポートしています。
輸血用血液製剤の温度管理を適切に行い、製剤の品質確保と輸血に関する検査実施により、輸血の安全性を高めるため日々努めています。
大量出血等の緊急輸血に対しても安全で迅速な輸血が実施できるよう対応が整備されています。

輸血検査を行う機械です。
バーコード管理による患者間違いなどを無くし、検査結果を画像で客観的に確認できるようになっています。

生理機能検査は医療機器を用いて患者さんの身体を直接検査し、生体情報をグラフや画像化して診断のサポートを行う部門です。正確な検査結果を出すにあたり患者さんのご理解とご協力が必要とはなりますが、安心して気持ちよく検査を受けていただけるようにプライバシーの確保には十分に注意を払い、丁寧で心のこもった対応を心がけています。
当院では、循環生理学的検査(心電図、負荷心電図、トレッドミル、ホルター心電図)、呼吸生理学的検査(VC、FVC、FRC、DLco、CV、拡張剤吸入試験、NO検査)、神経生理学的検査(脳波、睡眠検査、ABR、AABR)、耳鼻科領域検査(純音聴力検査、語音聴力検査、ティンパノメトリー、耳小骨筋反射、耳鳴り検査、SISI検査、重心動揺検査)、超音波検査(腹部、体表、心臓、血管)等幅広い検査を実施しています。超音波検査は病気の診断や術前診断のサポートの他にも、術前マーキングや術後のフォローなど多くの役割を担っています。また当検査室は各種学会認定資格を取得した技師が多数在籍しており、質の高い検査が提供できるよう日々技術・知識の向上に努めています。


尿検査から様々な情報を得ることができ、さらに尿沈渣検査を行うことで、腎・尿路系に病変があるかどうかをいち早く臨床に報告することができます。平成28年より、尿沈渣検査(鏡検)は、フローサイトメトリー法を用いた機器の導入により、効率よく検査を行えるようになりました。
一般検査室では、その他に、便検査、髄液検査、穿刺液検査、関節液検査などを行っています。