北九州市立病院機構は北九州市立医療センター、北九州市立八幡病院、北九州市立看護専門学校の三者で構成される地方独立行政法人 ー公的医療・医育機関ー です。
公的機関である私達の大きな使命は、「政策医療の推進」です。すなわち、24時間365日体制で臨まねばならない「救急医療」と「周産期医療」を提供すること、そして、有事への備えとしての「災害医療」と「感染症医療」の中心的医療機関として市民の皆様に医療を提供する役割を担っています。周産期医療においては、特にハイリスクのお産を中心に医療の提供をしており、また、感染症医療においては、市内唯一の第2類感染症指定医療機関として、ポリオやジフテリアなどの2類感染症に加え、まだまだ続く新型コロナ感染症の診療を行っています。
これに加えて、北九州市立医療センターは「がん医療」、北九州市立八幡病院は「小児医療」の拠点として、これまで培ってきた技術、知識、経験を発揮すべく、豊富な人材と高度な医療機器等を活用して、最新最適な医療を提供しています。
また、看護専門学校では、医学や看護学の知識と高い看護技術の習得は当然のこととして、患者さんに寄り添い、患者さんの気持ちを読み取ることができる看護師を養成することを目標として人材育成に取り組んでいます。
令和6年からは、北九州市立病院機構は第2期の中期目標、中期計画に基づいて新たな一歩を踏み出しました。どうすればより良い医療を提供できるのか、どうすれば患者さんとそのご家族にとって信頼できる病院になれるのか、どうすれば職員にとって誇りをもって働く職場になれるのか、日々模索し、研鑽し続けて参ります。安全安心で高い水準の医療の提供を第一目標に、同時に、市民の皆様の声に耳を傾けつつ、患者さんやご家族にとって、優しく、快適で、わかりやすい病院であることを目指して参ります。
令和7年4月1日
地方独立行政法人北九州市立病院機構
理事長 中西 洋一