カテゴリ:お知らせ,医療機関向け,患者様向け
公開日:2025年01月01日
令和7年新春のご挨拶を申し上げます。
皆様には、健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。また、旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございます。
北九州市立八幡病院は、救命救急センター、小児救急・小児総合医療センターを中心に地域医療支援病院として、24時間365日、質の高い医療を提供するべく、病院職員がオール八幡となって、地域の皆様のご支援をいただきながら運営させていただいております。
2023年5月に新型コロナウイルス感染症法律上の位置付けが5類に変更され約1年半が経過し、社会全体で新型コロナウイルス感染症に対する意識が随分と変わりました。危機に対する感覚も随分と薄れてきていると感じます。しかしながら新型コロナ感染症はいまだ予断を許さない状況が続いております。7月下旬から、8月には第11波の状況となり、当院にも多くの患者さんが殺到し、入院依頼も爆発的に増加しました。また、12月に入り、新型コロナ感染症に加えて、インフルエンザやマイコプラズマ感染症、小児では手足口病など、多くの感染症が猛威を奮っております。当院におきましては、今後も地域医療を支えるべく、感染症対策を徹底し継続した質の高い診療を行って参ります。
2024年12月には、近隣の総合病院が八幡西区に移転となり、救命救急センターにおける救急車搬送受け入れ数は増加しています。呼吸器感染症とともに、腹部救急疾患、全身外傷疾患や循環器疾患、脳神経疾患など、多くの疾患の対応にさらなる工夫や努力が必要となっております。
近年問題となっている児童虐待事案の取り組みには、2024年10月全国初の取り組みとして「児童虐待対策のためのカンファレンス開催に関する協定」を福岡県警と北九州市立八幡病院を含む福岡県内6病院が締結しました。子どもが重傷を負ったり死亡したりした事案で虐待が疑われる場合、医師と県警の捜査員、それに児童相談所の担当者などが協議会を開き、事件性の有無をより短い期間で多角的な視点から判断することを目指した協定です。北九州市立八幡病院は県内でも有数の症例数を経験しており、その経験をもとに増加傾向にある児童虐待に対して、警察や医療機関と協力し全力で臨み、未来ある子供の安全を守って行く所存です。
八幡病院は、24時間365日、公立病院としての当院の使命であります政策医療の3本柱、救命救急医療、小児救急医療、災害医療支援に対応し続けます。さらには、地域医療支援病院として医師会、歯科医師会、薬剤師会、そのほかの医療、介護関係者の皆様と密に連携を深めてまいります。働きかた改革で、職員の健康に留意しながらも、地域住民の皆様が安心していつでも受診できる病院になるよう努力して参ります。本年もよろしくお願い申し上げます。
2025年1月1日 病院長 岡本 好司