明けましておめでとうございます。

　皆様には、健やかに新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。また、旧年中はひとかたならぬご厚情を頂きありがとうございます。北九州市立八幡病院は、北九州市西部地区の唯一の公立病院として、救命救急センター、小児救急・小児総合医療センターを中心に地域医療に貢献すべく、病院一丸となって邁進しております。一方で、令和４年は新型コロナ感染症が７月から第７波、１１月から第８波が始まり、令和５年は年初めから、医療崩壊を招きかねない状態に突入しています。これは、これまで主流だったオミクロン株の「BA.5」による感染に加え、より免疫から逃れやすい新たな変異ウイルスへの置き換わりが進んできていることが影響していると思われます。死亡率が低いといったマスコミを中心とした報道などの影響で、若い人の感染への侮りが拡大し、実際の感染力の高さにより、膨大な人々への感染が広がることとなり、裾野の広い分、亡くなる方の絶対数は増加している現状です。この混乱で、地域の公的病院の多くが、診療困難に陥り、皆様にご迷惑をおかけしてしまいました。

　八幡病院は、新型コロナ感染症診療重点拠点病院として、保健所からの入院依頼を非常に多く引き受けるとともに、本来の救命救急センターからの非コロナ感染症入院を多く診療してきました。この３年弱のコロナ禍において、職員全員が力を合わせて頑張ってきた成果です。そしてこれは、令和５年も引き続き粛々と継続していきます。

　八幡病院は、24時間365日当院の使命であります政策医療の３本柱、救命救急医療、小児救急医療、災害医療支援に対応し続けます。さらには、地域医療支援病院として医師会、歯科医師会、薬剤師会、そのほかの医療、介護関係者の皆様と密に連携を深めてまいります。地域住民の皆様が安心していつでも受診できる病院になるよう努力して参ります。本年もよろしくお願い申し上げます。

令和５年１月１日
北九州市立病院機構 北九州市立八幡病院
病院長　岡本 好司