令和3年度 北九州市立八幡 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2,758 818 130 121 183 241 384 747 739 241
当院は、救命救急センター・小児救急センターを設置し、一次から三次まで、また小児から高齢者まで、幅広く患者を受け入れています。特に小児医療については、成人科協力の下、365日24時間積極的に受け入れていることから、当院の退院患者数に占める小児患者の割合が高くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 355 7.29 5.83 0.28% 1.36
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 268 8.00 5.95 0.75% 1.42
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 173 5.48 5.53 0.00% 4.16
030270xxxxxxxx 上気道炎 172 5.12 4.78 0.00% 2.34
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 153 7.28 6.24 0.00% 4.00
【集計条件】
・令和3年4月1日から令和4年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

昨年も新型コロナウイルスの流行は続いておりましたが、感染対策を行った上での保育園・幼稚園・学校の再開や外出の緩和がなされました。
しかし、他人との接触が増え感染症が増加傾向にあります。新生児や乳児のRSウイルスなどによる重症気道感染症のPICU搬入症例も増加しております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 57 2.56 2.65 0.00% 73.11
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 53 5.85 5.40 1.89% 24.51
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 45 8.96 7.11 2.22% 64.16
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 37 8.59 4.74 5.41% 70.84
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 30 8.37 7.70 3.33% 63.90
消化器内視鏡検査、治療は当科にて多くを行なっており、ポリープ切除の症例数は毎年多数あります。
急性期疾患として虫垂炎は以前から症例数が多く、経験することが多い疾患です。基本的に腹腔鏡を用いて行います。 地域の特色として胆石症が多く、炎症例を含み経験することが多いです。治療としての胆嚢摘出は腹腔鏡にて行うことが基本となっています。鼠径ヘルニアも例数が多く、積極的に腹腔鏡を用いています。大腸憩室疾患も非常に多いです。憩室の炎症、及び憩室からの出血が大多数を占めます。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 92 30.02 25.32 76.09% 82.67
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 54 21.28 19.34 70.37% 82.96
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 32 31.09 23.02 9.38% 77.25
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病 なし 27 5.70 5.74 7.41% 15.78
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 27 19.33 19.02 66.67% 79.44
外傷の患者さんが多く、高齢者の脆弱性骨折(大腿骨近位部骨折、椎体骨折、骨盤骨折、橈骨遠位端骨折)が上位を占めています。また人工関節手術の患者さんも増加傾向です。
 
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 53 8.53 8.84 0.00% 9.60
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 32 3.41 4.66 0.00% 30.00
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 27 4.30 5.16 0.00% 22.67
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 14 3.43 4.01 0.00% 16.64
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 13 11.08 12.25 0.00% 25.69
当院の特色として、口唇裂・口蓋裂やそれによる外鼻変形といった先天異常を多く扱っています。
また、救急病院であるため顔面外傷や熱傷も多くなります。
件数としては一般的な疾患である皮膚良性腫瘍が多くなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 27 6.67 7.02 0.00% 76.48
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 24 18.71 13.14 12.50% 81.46
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし 21 8.29 7.16 52.38% 72.62
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 19 7.11 5.56 10.53% 58.53
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 14 6.50 3.77 0.00% 37.57
緊急入院・処置を要する尿路性器感染症が例年通り多い傾向です。
尿路悪性腫瘍や尿管結石に対する手術治療を積極的に施行しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 10.50 8.30 15.00% 70.05
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 7.50 7.22 10.00% 69.15
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 10.86 9.78 7.14% 70.93
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 15.55 15.63 18.18% 69.36
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 12.00 18.90 36.36% 65.09
当科の入院診療は、救急疾患が大半を占めますが、その中でも頭部外傷および脳卒中の関連疾患が多いです。
このため、上位には外傷による頭蓋内損傷、脳梗塞や脳出血などの脳卒中が挙がります。その他、てんかん患者さんのけいれん重積発作などの救急診療が挙がります。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 17 31.82 20.57 17.65% 86.53
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり 15 2.00 2.03 0.00% 52.73
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 13.41 - -
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし - - 18.42 - -
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 13.12 - -
内科常勤医スタッフは呼吸器内科3名、腎臓内科1名、脳神経内科1名であり、呼吸器疾患が多数となっています。COVID-19の入院受け入れをおこなっていることもあり、呼吸器以外の疾患が減っています。

※患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 97 3.77 2.71 0.00% 75.01
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼 - - 6.59 - -
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 - - 5.36 - -
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 - - 4.83 - -
020180xx97x0x1 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 両眼 - - 11.72 - -
水晶体再建術は1泊2日~3泊4日の入院です。
眼内レンズ脱臼、眼内レンズ二次移植の手術、糖尿病網膜症、網膜前膜などの硝子体手術は約1週間の入院です。
前日入院にて手術を行っていますが、全身疾患がない方は、当日入院、逆に内科的コントロールが必要な方は数日前に入院となります。

※患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 19 8.16 13.07 0.00% 51.05
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 14 7.36 9.22 0.00% 53.36
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1 なし - - 11.44 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 7.68 - -
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2 なし - - 29.17 - -
蜂窩織炎、丹毒などの細菌感染症、帯状疱疹、薬疹、水疱症、皮膚腫瘍(手術)など、様々な皮膚疾患を対象にしています。

※患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9902xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 11 24.82 23.83 36.36% 81.73
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 17.35 - -
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 16.85 - -
令和元年12月以降循環器内科医師の減少のため、カテーテル検査や治療、恒久的ペースメーカ植え込み術の件数が減少しています。
そのため虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)や徐脈性不整脈患者の入院数が減少し、心不全入院患者が最も多くなっています。

※患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 - - 7.84 - -
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし - - 5.71 - -
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 4.92 - -
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり - - 8.62 - -
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし - - 9.01 - -
急性扁桃炎に対する入院治療、慢性扁桃炎に対する手術目的の入院治療が1、2位を占め、他に内耳性めまい、顔面麻痺などがあります。

※患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし - - 3.05 - -
120110xx99xxxx 子宮・子宮附属器の炎症性疾患 手術なし - - 8.60 - -
120080xx97xxxx 女性生殖器の良性腫瘍(その他) 手術あり - - 4.45 - -
120250xx97x0xx 生殖・月経周期に関連する病態 手術あり 手術・処置等2 なし - - 4.21 - -
子宮頸部異形成、バルトリン腺膿瘍、尖圭コンジローマ、機能性子宮出血や過多月経に伴う貧血の治療を行っています。

※患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 11 - - - 11 1 8
大腸癌 - 11 20 35 40 1 8
乳癌 - - - 1 8
肺癌 - - - 10 1 8
肝癌 - - - - 29 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【集計条件】
・「最も医療資源を投入した傷病名」の症例(患者)数を集計しています。「入院時併存傷病名」や「入院後発症傷病名」の症例(患者)数は集計の対象から除いています。
・令和3年4月1日から令和4年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・患者数は退院数となります。複数回入院の場合は入院回数分が集計さています。
また、一部はDPC制度対象外であり、今回の集計対象には含まれていません。

当院の5大癌の症例数は、大腸癌、胃癌、肝癌、肺癌、乳癌の順となっています。
大腸癌・胃癌・肝癌では、早期であるStageⅠからStageⅣや再発の治療まで内視鏡手術、腹腔鏡手術、開腹手術、抗癌剤などの化学療法など幅広く診療しております。新型コロナ感染症による影響で、受診控えなどがあり、癌種により変動があります。
肝癌では、原疾患の特性上、繰り返し癌が再発することが多く、切除やラジオ波焼灼術、塞栓療法、化学療法などあらゆる治療に対応しています。
その他の癌においても集学的治療を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 12 24.83 75.67
重症 - - -
超重症
不明
【集計条件】
・入院の契機となった傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が「肺炎レンサ球菌による肺炎」・「インフルエンザ肺炎」・「細菌性肺炎」の(ICDコードがJ13~J18$で始まる)症例(患者)数を集計しています。
・令和3年4月1日から令和4年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・重症度についてはA-DROPスコアを用いています。
 年齢(Age)、脱水(Dehydration)、呼吸(Respiration)、意識(Orientation)、血圧(Pressure)の5つを点数化して重症度を評価します。

ご高齢の患者さんが多く、肺炎の重症化・長期化する傾向があります。呼吸器リハビリテーションに力を入れています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 62 20.60 75.55 37.68%
その他 - - - -
【集計条件】
・「最も医療資源を投入した傷病名」の症例(患者)数を集計しています。「入院時併存傷病名」や「入院後発症傷病名」の症例(患者)数は集計の対象から除いています。
・令和3年4月1日から令和4年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

脳梗塞は、脳卒中関連疾患のうち70%以上を占めます。発症から早期に治療を開始することが、病状の悪化を防ぐためには重要です。当院では、発症から3日以内の早期に入院治療を開始する割合が90%と比較的高い特徴があります。 救命救急センターで、急性期の患者さんを積極的に受け入れています。北九州脳卒中地域連携パスを使用し、速やかに回復期リハビリテーション病院への転院を行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 64 0.67 1.80 1.56% 73.00
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 54 2.56 6.87 5.56% 65.98
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 53 0.40 4.45 1.89% 24.51
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 35 1.60 5.09 2.86% 63.80
K654 内視鏡的消化管止血術 23 0.00 11.26 13.04% 72.74
【集計条件】
・令和3年4月1日から令和4年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

消化器内視鏡検査、治療は当科にて多くを行なっており、ポリープに対する切除術は非常に多いです。
 また、緊急処置として上部消化管出血に対する緊急止血術も多くを占めています。                                               地域の特徴として胆石症が非常に多く、炎症や有症状のものに対して腹腔鏡を用いての摘出が基本となります。
急性期疾患として虫垂炎は症例の多くを占めます。時期を逸することのないよう積極的に腹腔鏡での治療を行なっています。          
鼠径ヘルニアも症例数が多く、積極的に腹腔鏡を用いた治療を行なっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 83 1.77 24.42 65.06% 72.61
K0821 人工関節置換術(膝) 等 52 1.38 27.33 11.54% 73.48
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 41 3.15 18.80 21.95% 57.34
K0811 人工骨頭挿入術(股) 33 2.33 25.79 66.67% 83.70
K0731 関節内骨折観血的手術(肘) 等 24 3.63 16.75 45.83% 59.79
外傷に対する手術(観血的手術、人工骨頭置換)および人工関節置換術が増加しています。また、手の外科専門医による手術も増えています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 26 0.73 1.38 0.00% 21.85
K4073イ 顎・口蓋裂形成手術(顎裂を伴う)(片側) 25 1.24 6.64 0.00% 7.48
K333 鼻骨骨折整復固定術 22 1.32 1.00 0.00% 17.77
K347-2 変形外鼻手術 16 1.06 6.75 0.00% 20.75
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 14 0.86 2.21 0.00% 17.57
当院の特色として、口唇裂・口蓋裂やそれによる外鼻変形といった先天異常を多く扱っています。
 また、救急病院であるため顔面外傷や熱傷も多くなります。
件数としては一般的な疾患である皮膚良性腫瘍が多くなっています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 24 1.38 4.83 0.00% 9.67
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 17 0.00 2.88 0.00% 1.00
K6335 鼠径ヘルニア手術 12 0.92 1.17 0.00% 3.33
K0482 骨内異物(挿入物を含む)除去術(上腕) 等 10 1.00 1.00 0.00% 9.30
K0461 骨折観血的手術(上腕) 等 - - - - -
当院では小児患者は内科系、外科系疾患を問わず初療を小児科医が担っています。
診察医が虫垂炎を疑えばまず小児科医が超音波検査などで診断をし、虫垂炎であれば外科医師に紹介し手術の判断をお願いしています。
腸重積症も超音波検査で診断しており、治療が必要となった場合はそのまま超音波下で整復しています。
鼠径ヘルニア手術・停留精巣固定術・整形外科手術なども周術期の輸液管理などは小児科医が行い担当科の医師と連携して治療しています。

※患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 32 1.72 7.88 40.63% 73.03
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 26 1.73 3.81 0.00% 77.35
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 17 2.53 3.94 11.76% 61.00
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 - - - - -
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) - - - - -
閉塞性腎盂腎炎に対する緊急尿管ステント留置が例年通り多い傾向です。
尿路結石に対する手術治療も増加しています。

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眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 97 0.90 1.84 0.00% 74.72
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) - - - - -
K279 硝子体切除術 - - - - -
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) - - - - -
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(縫着レンズ挿入) - - - - -
水晶体再建術は1泊2日~3泊4日の入院です。
糖尿病網膜症、網膜前膜、眼内レンズ脱臼、眼内レンズ二次移植の硝子体手術は約1週間の入院です。
原則、前日入院ですが、全身疾患がない方は手術当日入院、逆に全身的な管理が必要な方は数日前に入院となります。

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脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 17 2.35 17.12 35.29% 77.18
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) - - - - -
当科の外科治療は、救急診療領域が大半を占めますが、その中でも頭部外傷および脳卒中の関連疾患が多いです。
このため、手術件数上位には頭蓋内血腫に対する手術療法が挙がります。その他、脳血管障害の二次予防の治療として、脳動脈瘤クリッピング術や動脈血栓内膜摘出術(内頚動脈)等が挙がります。

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内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -
K508-3 気管支熱形成術 - - - - -
K5091 気管支異物除去術(直達鏡) - - - - -
消化器内科常勤医がおらず、外部からの応援に頼っているため、どうしても消化管内視鏡手技件数が少なめです。
呼吸器内科の手術手技が多くなっており、特に重症気管支喘息に対する気管支熱形成術は当院ならではの特色と言えます。

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耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 12 1.75 7.25 0.00% 17.92
K300 鼓膜切開術 - - - - -
K3892 声帯ポリープ切除術(直達喉頭鏡) - - - - -
K347 鼻中隔矯正術 - - - - -
小児及び成人の扁桃摘出術が主です。

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皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
K013-22 全層植皮術(25cm2以上100cm2未満) - - - - -
当科では局所麻酔手術を外来日帰りもしくは入院で行っています。

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循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -
令和元年12月以降循環器内科医師の減少のため、カテーテル治療や恒久的ペースメーカ植え込み術の件数などが減少しています。

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婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867-4 子宮頸部異形成上皮レーザー照射治療 - - - - -
K867-3 子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む) - - - - -
K849 女子外性器腫瘍摘出術 - - - - -
子宮頚部円錐切除術、子宮頸部レーザー蒸散術、バルトリン腺に対する造袋術、尖圭コンジローマ蒸散術等を行っています。

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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 19 0.30%
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 14 0.22%
異なる 10 0.16%
【集計条件】
・「最も医療資源を投入した傷病名」の症例(患者)数です。「入院時併存傷病名」や「入院後発症傷病名」の症例(患者)数は
集計の対象から除いています。
・令和3年4月1日から令和4年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

当院では救命救急センター、小児救急センターを備え、他院と比較して重症な感染症治療を数多く行っております。手術や他の治療が行われた場合は、上記の病気があっても集計対象とならない場合がありますので、実際の症例数(入院患者数)は数倍多くなります。

「手術・処置等の合併症」には一定の可能性でおこる合併症が含まれています。当院は上述のように救命救急センターからの緊急手術が多く、昨年同様、吻合部狭窄等の再入院例が含まれているため、集計上多くなっていますが、例年と変化はありません。主に、「予防接種後発熱」などです。当院では年間10症例以内となっています。
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