令和2年度 北九州市立八幡病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2,079 819 134 108 147 217 381 797 694 237
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。

【解説】
当院は、救命救急センター・小児救急センターを設置し、一次から三次まで、また小児から高齢者まで、幅広く患者を受け入れています。特に小児医療については、成人科協力の下、365日24時間積極的に受け入れていることから、当院の退院患者数に占める小児患者の割合が高くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030270xxxxxxxx 上気道炎 196 5.76 4.85 0.51% 2.56
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 160 7.25 6.46 1.25% 3.98
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 159 5.99 5.86 0.00% 4.01
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 124 7.12 6.47 0.00% 2.11
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 117 3.54 8.18 0.00% 5.65
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大の抑制のための休園・休校や外出の自粛による他人との接触の減少とマスクや手洗いの徹底により毎年流行していたインフルエンザやRSウイルス感染症などの感染症は減少しました。そのため相対的に気管支喘息や頭部外傷の割合が増加しました。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 90 2.60 2.66 0.00% 70.60
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 33 8.03 7.74 3.03% 66.79
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 32 6.19 5.44 0.00% 18.22
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 28 7.57 4.86 0.00% 61.68
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 26 10.27 9.08 0.00% 71.54
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 消化器内視鏡検査はほぼ当科で行っており、ポリープ症例は多い。虫垂炎は例年どおりと考えます。
 憩室性疾患、保存的なイレウスについても当科で取り扱っており、症例数は多く、
 鼠径ヘルニアは腹腔鏡で積極的に行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 102 28.75 25.09 70.59% 84.01
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 55 22.40 18.81 58.18% 81.02
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病 なし 31 4.94 5.81 0.00% 9.03
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 26 31.27 23.36 0.00% 76.23
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 25 5.48 5.18 0.00% 14.72
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 外傷の患者さんが多く、高齢者の脆弱性骨折(大腿骨近位部骨折、椎体骨折、橈骨遠位端骨折)や小児の上肢骨折(前腕、肘関節)が上位を占めています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 56 8.41 9.33 0.00% 7.36
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 41 3.27 4.76 0.00% 31.80
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 24 4.21 5.28 0.00% 22.00
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 17 4.53 6.27 0.00% 37.18
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 11 14.82 12.87 9.09% 43.00
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 当院の特色として、口唇裂・口蓋裂といった先天異常を多く扱っています。
 また、救急病院であるため顔面の外傷も多くなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし 28 17.11 7.26 32.14% 70.18
11012xxx04xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 21 3.38 2.66 0.00% 57.62
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 20 13.80 13.00 10.00% 73.90
11013xxx99xxxx 下部尿路疾患 手術なし 19 15.63 9.75 10.53% 71.37
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 18 8.61 7.13 5.56% 75.89
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 緊急入院・処置を要する尿路性器感染症が例年通り多い傾向です。
 尿路悪性腫瘍や尿管結石に対する手術治療を積極的に施行しています。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 41 24.22 20.51 48.78% 82.73
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13.00
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 3.81
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 13.30
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13.22
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 救急患者及び新型コロナウイルス感染症の入院受け入れも行っており、呼吸器疾患が多くなっています。
 尿路感染症や急性薬物中毒の入院も散見されます。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 23.00 18.86 70.00% 66.10
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 12.50 8.18 37.50% 69.94
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 15 18.73 15.64 53.33% 77.00
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 5.40 7.48 13.33% 61.20
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 9.27 9.68 18.18% 80.09
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 当院は、脳卒中、頭部外傷、てんかんなどの脳神経外科救急疾患が主体です。外傷や脳血管障害は高齢者が多く、転院を必要とする傾向があります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 24 24.42 17.23 37.50% 85.13
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10.56
050130xx97020x 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 36.61
050130xx9912xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 2あり 22.15
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 令和元年12月以降循環器内科医師の減少のため、カテーテル検査及び治療の件数が減少しています。
 そのため虚血性疾患症例(心筋梗塞や狭心症)の入院数が減少し、心不全入院患者が最も多くなっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 72 3.56 2.76 0.00% 75.97
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 4.95
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼 6.98
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 6.49
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 5.65
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 水晶体再建術は1泊2日~3泊4日の入院です。
 眼内レンズ脱臼、眼内レンズ二次移植の手術、糖尿病網膜症、網膜前膜などの硝子体手術は約1週間の入院です。
 前日入院にて手術を行っていますが、全身疾患がない方は、当日入院、逆に内科的コントロールが必要な方は数日前に入院となります。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 12 8.17 7.94 0.00% 14.33
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 4.94
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 5.63
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 9.17
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 小児の扁桃摘出術及びアデノイド切除術が多い傾向です。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 9.12
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 12.87
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 膿皮症、中毒疹、帯状疱疹と様々な症例に対応しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 3.11
120230xx02xxxx 子宮の非炎症性障害 子宮鏡下子宮中隔切除術、子宮内腔癒着切除術(癒着剥離術を含む。)等 2.49
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 子宮頸部異形成、卵巣腫瘍、外陰腫瘤などの治療を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 14 1 8
大腸癌 12 26 37 1 8
乳癌 1 8
肺癌 10 1 8
肝癌 29 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【集計条件】
・「最も医療資源を投入した傷病名」の症例(患者)数を集計しています。「入院時併存傷病名」や「入院後発症傷病名」の症例(患者)数は集計の対象から除いています。
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・患者数は退院数となります。複数回入院の場合は入院回数分が集計さています。
また、一部はDPC制度対象外であり、今回の集計対象には含まれていません。

【解説】
 当院の5大癌の症例数は、大腸癌、肝癌、肺癌、胃癌、乳癌の順となっています。
大腸癌・肝癌・胃癌では、早期であるStageⅠからStageⅣや再発の治療まで幅広く診療しております。
新型コロナによる影響で、受診控えなどがあり、癌種により変動があります。
肝癌では、原疾患の特性上、繰り返し癌が再発することが多く、切除や塞栓療法、化学療法などあらゆる治療に対応しています。
その他の癌においても集学的治療を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 28 18.32 79.93
重症
超重症
不明
【集計条件】
・入院の契機となった傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が「肺炎レンサ球菌による肺炎」・「インフルエンザ肺炎」・「細菌性肺炎」の(ICDコードがJ13~J18$で始まる)症例(患者)数を集計しています。
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・重症度についてはA-DROPスコアを用いています。
 年齢(Age)、脱水(Dehydration)、呼吸(Respiration)、意識(Orientation)、血圧(Pressure)の5つを点数化して重症度を評価します。

【解説】
 高齢者が多く、肺炎が重症化、長期化する傾向があります。
 適切な投薬、早期のリハビリテーションなどに力を入れています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 62 25.52 78.81 57.14%
その他
【集計条件】
・「最も医療資源を投入した傷病名」の症例(患者)数を集計しています。「入院時併存傷病名」や「入院後発症傷病名」の症例(患者)数は集計の対象から除いています。
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 脳梗塞の患者さんの約90%が発症から3日以内に治療を開始されています。脳梗塞の治療転機を改善するには、発症早期に適切な治療を受けることが必要です。当院では、緊急に治療が必要な患者さんを常に受け入れることができるような救急医療体制の確保に努めています。特に、当院では、救命救急センターを設置しており、急性期の患者さんを積極的に受け入れています。また、脳梗塞治療においては、リハビリテーションが麻痺などの後遺症を改善させるために非常に重要です。急性期医療を担う当院では、北九州脳卒中地域連携パスに参加しており、速やかに回復期リハビリテーション病院への転院を可能にすることで総合的な治療管理を行っています。(平均在院日数も前年比-5日となっています)
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 84 0.20 1.54 0.00% 71.46
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 45 2.62 11.42 11.11% 66.33
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 36 1.42 4.08 0.00% 47.47
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 32 0.56 4.63 0.00% 18.22
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 21 1.10 15.29 4.76% 72.48
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。

【解説】
 消化器内視鏡検査、治療を当科でほぼ行っており、ポリープ切除は数が多い。
 急性期疾患が多く、中でも虫垂炎は例数が多い。
 地域の特色もありそうですが、胆石が多く例数も多くなっています。
 鼠径ヘルニアでは腹腔鏡で行っており例数が多いです。
 肝臓癌症例が増加しており、手術以外のカテーテル治療も行っておりこれも増加しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 93 1.62 21.85 61.29% 69.40
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 50 2.24 11.74 18.00% 47.98
K0821 人工関節置換術(膝) 等 46 1.57 28.15 2.17% 72.37
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 34 2.21 24.50 64.71% 83.56
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 等 21 1.19 2.67 0.00% 37.81
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。

【解説】
 外傷に対する手術(観血的手術とその抜釘術、人工骨頭置換)が中心です。新病院はクリーンルームが新設され、人工関節置換術が増加しています。また、手の外科専門医による手術も増えています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4073イ 顎・口蓋裂形成手術(顎裂を伴う)(片側) 22 1.00 6.82 0.00% 7.82
K333 鼻骨骨折整復固定術 21 1.33 1.29 0.00% 18.00
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 19 0.74 1.68 0.00% 25.05
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 15 0.67 2.00 0.00% 18.33
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) 13 0.62 1.08 0.00% 28.69
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。

【解説】
 当院の特色として、口唇裂、口蓋裂などの先天異常を多く扱っています。
 救急病院であるため、顔面外傷が多く、昨年度は小児も含めて鼻骨骨折に対する手術が多くなっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 40 2.43 12.00 25.00% 68.95
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 22 1.64 2.18 0.00% 59.09
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 18 3.11 4.83 5.56% 75.44
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 15 1.87 3.27 6.67% 60.87
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) 等
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 閉塞性腎盂腎炎に対する緊急尿管ステント留置が例年通り多い傾向です。
 尿路結石に対する手術治療も増加しています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 10 0.10 2.50 0.00% 1.20
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 10 0.50 4.90 0.00% 9.70
K836 停留精巣固定術
K0461 骨折観血的手術(上腕)
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの)
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 当科では腸重積症は放射線曝露のリスクがある透視下での診断及び整復は行わず、小児科医が超音波下で診断及び整復を行っています。
 また虫垂炎もほとんどの症例で小児科医が超音波下で診断し、その後外科で手術をしてもらい術後管理は小児科医と外科医が共同で行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 77 0.84 1.81 0.00% 76.09
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他)
K2762 網膜光凝固術(その他特殊)
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 水晶体再建術は1泊2日~3泊4日の入院です。
 糖尿病網膜症、網膜前膜、眼内レンズ脱臼、眼内レンズ二次移植の硝子体手術は約1週間の入院です。
 原則、前日入院ですが、全身疾患がない方は手術当日入院、逆に全身的な管理が必要な方は数日前に入院となります。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K386 気管切開術
K508-3 気管支熱形成術
K509-4 気管支瘻孔閉鎖術
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 消化器内科常勤医がいないため、消化管内視鏡の手術・手技が減っています。
 重症気管支喘息に対する気管支熱形成術を行っており、当院の特色と言えます。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 12 2.25 13.33 16.67% 70.33
K386 気管切開術
K145 穿頭脳室ドレナージ術
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成)
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 当科は、救急搬送された脳卒中や頭部外傷の緊急手術が中心です。高齢で重症の方が多い傾向です。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 12 1.00 6.17 0.00% 15.00
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術
K3902 喉頭異物摘出術(直達鏡)
K368 扁桃周囲膿瘍切開術
K467 頸嚢摘出術
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 小児主体の扁桃摘出手術が最も多くなっています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867-3 子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む)
K861 子宮内膜掻爬術
K9091ロ 流産手術(妊娠11週まで)(その他)
K867-4 子宮頸部異形成上皮レーザー照射治療
K849 女子外性器腫瘍摘出術
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 子宮頚部円錐切除術、子宮頸部レーザー蒸散術等を行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極)
K596 体外ペースメーキング術
K597-2 ペースメーカー交換術
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 令和元年12月以降循環器内科医師の減少のため、カテーテル検査及び治療の件数が減少しています。
 その結果心不全症例が最も多くなり、徐脈性不整脈が原因の患者さんにペースメーカーの植え込みを行っています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満)
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満)
【集計条件】
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 小手術は日帰り手術で行っておりますが、足底など術後安静が困難な部位では入院加療をしております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 19 0.34%
180010 敗血症 同一 10 0.18%
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 15 0.27%
異なる
【集計条件】
・「最も医療資源を投入した傷病名」の症例(患者)数です。「入院時併存傷病名」や「入院後発症傷病名」の症例(患者)数は集計の対象から除いています。
・令和2年4月1日から令和3年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 当院では救命センターを備え、他院と比較して重症な感染症治療を数多く行っております。手術や他の治療が行われた場合は、上記の病気があっても集計対象とならない場合がありますので、実際の症例数(入院患者数)はさらに多くなります。
 「手術・処置等の合併症」には一定の可能性でおこる合併症が含まれています。本年は、昨年同様、吻合部狭窄の再入院例が含まれているため、集計上多くなっていますが、例年と変化はありません。
おもに、「予防接種後発熱」・「術後創部感染」などです。当院では年間10症例以内となっています。
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