平成30年度 北九州市立八幡 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 3804 669 138 117 175 236 583 786 784 240
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。

【解説】
 当院は、救命救急センター・小児救急センターを設置し、一次から三次まで、また小児から高齢者まで、幅広く患者を受け入れています。特に小児医療については、成人科協力の下、365日24時間積極的に受け入れていることから、当院の退院患者数に占める小児患者の割合が高くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 534 7.66 6.14 0.75 1.86
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 534 7.41 6.19 0.94 1.49
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 465 6.05 5.42 0.65 3.32
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 320 7.88 5.71 0.94 2.68
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 271 7.6 6.62 2.95 4.18
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
インフルエンザやRSウイルスなどのウイルス性や細菌性の気道感染症、ノロ、ロタなどのウイルス性の胃腸炎などの感染症が上位を占めます。
新病院の移転に伴い、小児救急・小児総合医療センターを開設しました。これまで以上に地域のこどもたちが安心して治療を受けられるよう努力してまいります。
各疾患について解説していますので参考にしてください。


040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎

【疾患名】
おもにインフルエンザやRSウイルス、ヒトメタニューモウイルス感染などによる肺炎

【典型的な臨床経過】
ウイルスによって経過は異なりますが、RSウイルスやヒトメタニューモウイルスは特に乳幼児に見られる気道感染症であり、下気道に入りこむことで肺炎や細気管支炎をおこし、重篤になることがあります。

【入院適応となる身体所見と検査】
高熱が続き、ゼイゼイするせき、もしくは喘息のような苦しそうなせきがつづくときや、呼吸が早くなり、肋骨がうかんで見えるような呼吸(陥没呼吸)になり、酸素が必要になる場合などは入院が必要になることがあります。

【主な治療や処置と管理】
インフルエンザには抗ウイルス薬を使用しますが、その他のウイルスには特効薬はありません。輸液をおこなったり、酸素吸入して呼吸を楽にしてあげるなどの対症療法が主になります。

【重症化した場合の対応策】
酸素吸入でも対応できない場合は鼻から高流量の酸素を投与したり、更に悪い場合は人工呼吸器を使用して治療を行うこともあります。

【退院の目標】
十分に睡眠が取れ、食事や哺乳がしっかりできるようになることが退院の目安です。

【ご家族への説明と退院後の注意点】
鼻水がながびいたりすると、中耳炎も起こしてしまうことがあります。しばらくの間はかぜをひいても鼻水が増えやすかったり、ゼイゼイしやすくなることもありますので、注意が必要です。


040090 急性気管支炎・急性細気管支炎・下気道感染症

【疾患名】
おもにRSウイルス、ヒトメタニューモウイルス感染などによる急性気管支炎・急性細気管支炎・下気道感染症とそれに続発する細菌性下気道感染症

【典型的な臨床経過】
ウイルスによって経過は異なりますが、RSウイルスやヒトメタニューモウイルスは特に乳幼児に見られる気道感染症であり、下気道に入りこむことで肺炎や細気管支炎をおこし、細菌感染を併発して重篤になることがあります。

【入院適応となる身体所見と検査】
高熱が続き、ゼイゼイするせき、もしくは喘息のような苦しそうなせきがつづくときや、呼吸が早くなり、肋骨がうかんで見えるような呼吸(陥没呼吸)になり、酸素が必要になる場合などは入院が必要になることがあります。

【主な治療や処置と管理】
ウイルスには特効薬はありません。輸液をおこなたり、酸素吸入して呼吸を楽にしてあげるなどの対症療法が主になります。

【重症化した場合の対応策】
酸素吸入でも対応できない場合は鼻から高流量の酸素を投与したり、更に悪い場合は人工呼吸器を使用して治療を行うこともあります。

【退院の目標】
十分に睡眠が取れ、食事や哺乳がしっかりできるよになることが退院の目安です。

【ご家族への説明と退院後の注意点】
鼻水がながびいたりすると、中耳炎も起こしてしまうことがあります。しばらくの間はかぜをひいても鼻水が増えやすかったり、ゼイゼイしやすくなることもありますので、注意が必要です。



060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎

【疾患名】
ウィルス性腸炎

【典型的な臨床経過】
繰り返す嘔吐で始まり、数時間~1・2日遅れて下痢がみられるようになります。嘔吐は1~2日で治癒することが改善することが多いですが、下痢は治癒するまでおよそ1週間程度かかります。嘔吐は見られず下痢のみの方もいらっしゃいます。発熱、腹痛などがみられることもあります。

【入院適応となる身体所見と検査】
口からとれる水分・塩分・糖分が不足し、嘔吐や下痢による喪失分が上回ると脱水や低血糖を生じます。脱水や低血糖が強いとき、持続するときは入院の適応となります。脱水が強いと皮膚や口腔内の乾燥、尿量の減少、目の下のくぼみが目立つ、などのサインがみられます。

【主な治療や処置と管理】
入院中は点滴を行い、水分・塩分・糖分を補います。ノロウィルス、ロタウィルス、アデノウィルスなどが原因ウィルスとしてよく知られていますが、ウィルスの種類により治療方針が変わることはありません。

【重症化した場合の対応策】
重度の脱水・塩分不足・低血糖がある場合には循環不全や意識障害を生じることがあります。その際にはモニタリングを強化し、必要に応じて集中治療を行います。

【退院の目標】
十分に口から食事がとれるようになること、便の性状が下痢(水様便)から有形便に改善することです。

【ご家族への説明と退院後の注意点】
下痢が2週間以上持続する場合には他の疾患も考えていく必要があります。また、家族内で感染が拡がることがしばしばみられます。吐物や便の取り扱いには十分ご注意ください。



0400801199x00x 肺炎

【疾患名】
発熱、咳嗽、鼻汁、咽頭痛などの症状が出現し、レントゲンなどの画像検査で肺に異常が認められるものを肺炎と言います。

【典型的な臨床経過】
原因は年齢によって異なり、2歳未満はウイルスと細菌感染が多く、3〜5歳ではウイルスと細菌に加えマイコプラズマや肺炎クラミジア(非定型菌)が同程度、6歳以上では主に非定型菌感染が多くなります。
いずれも急な発熱や咳嗽、鼻汁、食欲低下を伴い、これらの症状が長引いた場合は、ぐったりして元気がなくなります。乳児では不機嫌が続きます。肩が上下する呼吸(肩呼吸)や胸がへこむ呼吸(陥没呼吸)などを努力呼吸と言いますが、これらが続くと呼吸困難になり重症化し、意識障害や循環不全を起こすことがあります。

【入院適応となる身体所見と検査】
呼吸を含めた全身状態やレントゲン所見、酸素飽和度(SpO2)などの肺炎の程度と年齢(特に1歳未満)、治療薬の内服ができない、抗菌薬の内服で改善しない、脱水がある、何か基礎疾患を持っているなどを総合的に判断して入院を決定します。

【主な治療や処置と管理】
原因が細菌の場合は抗菌薬を投与(注射または内服)しますが、ウイルスの場合は特効薬がありません。点滴や去痰剤の内服、吸入、解熱剤の使用、酸素飽和度が低い場合は酸素投与し、身体を安静にして楽にするといった対症療法が中心となります。

【重症化した場合の対応策】
咳込みがひどくて入眠できない場合は、吸入を追加したり、点滴からお薬を注射したりします。また場合によっては、マスクや鼻にカニューレと言うノズルを付けて高濃度高流量の酸素を投与します。それでも全身状態が改善しない時は、小児集中治療室に移動し、人工呼吸器による集中治療が必要になることがあります。

【退院の目標】
解熱し、いつもの呼吸に戻り、しっかり入眠できること、また機嫌・元気・食欲、哺乳力が十分に回復することをめざします。何よりもご家族の不安がなくなることが一番です。

【ご家族への説明と退院後の注意点】
入院により御自宅とは異なる環境で加療を行いました。つらい期間ではあったと思いますが、お子様にとって大事な治療でした。退院後はまだ病み上がりで体力(抵抗力)も十分に回復できていないかもしれません。数日は自宅内で安静を続け、他の感染症に注意が必要です。



040100xxxxx00x気管支喘息

【気管支喘息って何?】
空気の通り道である気管支の慢性的な炎症で呼吸困難(呼吸が苦しくなる状態)となることです。

【どんな症状なの?】
激しい咳がでて、「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)が聞こえる苦しそうな呼吸をします。

【気管支喘息の原因は何があるの?】
ハウスダスト、ダニ、犬や猫などペットの毛そしてタバコの煙などのアレルギー反応によって起こります。

【どうなったら入院になるの?】
気管支喘息の発作の程度は様々ですが、重症になると入院治療が必要になります。以下のような症状を参考にします。
① 息が苦しくて話すことができない。横になって眠れない。
② 気管支拡張剤の吸入をしたが、呼吸が楽にならない。
③ 呼吸回数が多く、鼻翼・陥没呼吸などの呼吸困難の症状がある。
④ 酸素飽和度(血液中に含まれる酸素の量の目安)が低い。

【入院中どんな治療をするの?】
酸素
酸素飽和度が低い場合にはマスクから酸素を吸入します。
気管支拡張薬
狭くなっている気管支を広げるお薬です。吸入・点滴・内服薬があります。入院中は重症度によって1日に3〜6回の吸入を行います。症状がひどい時には持続吸入や、点滴のお薬を使います。
ステロイド剤
気管支の炎症を抑え、呼吸を楽にします。気管支拡張剤だけでは発作が良くならない時に飲み薬や点滴でお薬を投与します。ステロイド剤を気管支喘息の治療に使うのは短期間なので、副作用はほとんど問題になりません。

【どうなったら退院できるの?】
ステロイド剤を中止して、吸入・酸素を減らして以下のような状態であれば退院です。
① 吸入をしなくても呼吸が苦しくならない。
② 食欲が回復して、十分な睡眠ができる。
③ 酸素が必要ない。
④ 点滴を止めても症状が悪くならない。
入院期間はお子様の重症度と治療への反応によって異なりますが、概ね5日間~10日間程度です。

【退院後はどうすればいいの?】
気管支喘息はくり返す病気です。退院後は当院またはかかりつけの小児科を受診してください。発作の回数が多い場合や症状が重症の場合は、飲み薬や吸入薬を続けながら、定期的に受診して発作が起こらないようにコントロールすることが大切です。
ハウスダスト、ダニ、犬や猫などペットの毛そしてタバコの煙などが気管支喘息の原因になることがあります。ご自宅の環境を整えるなど日常生活の工夫をして発作を予防することが重要です。
発作かな?と思ったら早めに病院を受診してください。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 73 5.64 5.49 0 16.15
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 50 2.18 2.67 0 71.58
060050xx97x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 35 12.49 10.42 0 71.66
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 28 12.57 7.75 3.57 61.93
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 27 4.67 4.41 0 70.78
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
診断群分類では、急性期疾患である虫垂炎、憩室炎等が多く、いずれも救命救急センターを併設している当院の特色を示しています。
悪性腫瘍では肝腫瘍、肝内胆管腫瘍や結腸(虫垂を含む。)腫瘍が多く、主に鏡視下手術を行っていますが、手術以外でも血管カテーテル治療や抗がん剤治療を積極的に行っています。内視鏡下のポリープ切除も症例数が増加しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 86 3.64 3.01 1.16 70.28
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 83 22.27 17.66 24.1 86.07
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 40 7.08 4.47 5 72.55
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 13.43 11.01 10.71 78.68
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 29.08 20.92 45.83 82.29
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
虚血性心臓病(狭心症もしくは心筋梗塞)のため心臓カテーテル検査を行なった症例が最も多く、次いで心不全の症例です。
高齢者心不全は昨年に引き続いて増加しております。徐脈生不整脈症例が増えているのも高齢者心不全の原因の一つであるからです。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 31 13.16 13.9 3.23 61.81
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 20.38 20.92 33.33 82.62
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア1 14 13.07 13.46 0 83.36
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり 14 2.07 2.04 0 56.79
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 12 3.67 2.67 8.33 65.67
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
当科は、予定入院から救急入院まで様々な症例に対応しています。入院患者数としては、呼吸器内科医が増員したこともあり、肺炎(誤嚥性肺炎や間質性肺炎含む)が多く、最近は肺癌患者の治療も増えてきています。
今年消化器内科専門医と糖尿病専門医が退職したことで、今後は消化器内科疾患や糖尿病教育入院はある程度減少すると思われます。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 69 32.12 26.3 72.46 80.72
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 58 20.52 19.61 75.86 78.64
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 54 6.02 5.68 1.85 34.48
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 22 26 19.32 59.09 77.36
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病 なし 19 4.16 5.55 0 8.84
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
外傷の患者さんが多く、高齢者の脆弱性骨折(大腿骨近位部骨折、椎体骨折、橈骨遠位端骨折)や小児の上肢骨折(前腕、肘関節)が上位を占めています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 77 8.58 9.46 0 7.81
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 32 4.22 4.86 0 39.69
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 31 3.9 5.37 0 16.16
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 13 3.85 6.33 0 24.15
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 13 8.54 12.51 0 41.23
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
当科の特色として体表の先天異常の手術を多く行っており、なかでも口唇裂・口蓋裂・顎裂の手術が多くなっています。
また、救急病院であるため顔面外傷に対する手術も多くなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 18 17.22 16.16 50 72.83
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 10.25 7.28 8.33 55.75
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 9.73 7.35 9.09 63
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 24.1 18.72 80 66.9
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 10 16.1 16.18 50 63.8
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
脳卒中や頭部外傷、てんかん等の救急搬送される疾患が主体です。高齢者が多く、特に外傷は在院日数や転院率が高い傾向です。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし 17 5.76 7.13 0 66.82
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 13 3 2.53 0 70.77
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 11 10.91 12.58 18.18 74.09
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 11 7.27 7.2 0 71.91
11013xxx99xxxx 下部尿路疾患 手術なし - - 9.41 - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
緊急入院・処置を要する尿路性器感染症が多い傾向にあります。
その他、尿路悪性腫瘍や尿管結石に対する手術治療を積極的に施行しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 90 3.67 2.84 0 74.96
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼 - - 7.52 - -
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし - - 7.05 - -
020210xx97x0xx 網膜血管閉塞症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし - - 7.68 - -
020180xx97x1x0 糖尿病性網膜症 その他の手術 処置2全身麻酔等(1)片眼 - - 10.50 - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
原則、前日入院にて手術を行っています。水晶体再建術は2泊3日あるいは3泊4日の入院です。
眼内レンズ脱臼、眼内レンズ二次移植の手術、糖尿病網膜症、網膜前膜などの硝子体手術は約1週間の入院です。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 10 8.4 7.89 0 14
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし - - 5.43 - -
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり - - 3.17 - -
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり - - 8.66 - -
030320xxxxxxxx 鼻中隔湾曲症 - - 6.63 - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
当院の特色として小児疾患、とくに口蓋扁桃肥大、アデノイド肥大に対して手術を行っているので、その入院が最も多くなっています。
次いで若年成人の急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍での入院治療が挙げられます。他にも、小児科・形成外科と連携して鼓膜チューブ挿入術を行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし - - 3.2 - -
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 - - 10.16 - -
120140xxxxxxxx 流産 - - 2.45 - -
12002xxx03x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮内膜掻爬術 手術・処置等2 なし - - 2.58 - -
120110xx99xx0x 子宮・子宮附属器の炎症性疾患 手術なし 定義副傷病 なし - - 8.01 - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
 子宮や卵巣の腫瘍、流産の治療を主として行っています。他に過多月経や骨盤腹膜炎に対する入院治療を行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし - - 12.51 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 8.98 - -
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1 なし - - 10.65 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし - - 4.05 - -
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 - - 10.3 - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
膿皮症、中毒疹、帯状疱疹と様々な症例に対応しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - 17 - - 1 8
大腸癌 - 24 - 35 - 43 1 8
乳癌 - - - - 1 8
肺癌 - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - 41 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【集計条件】
・「最も医療資源を投入した傷病名」の症例(患者)数を集計しています。「入院時併存傷病名」や「入院後発症傷病名」の症例(患者)数は集計の対象から除いています。
・平成29年4月1日から平成30年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・患者数は退院数となります。複数回入院の場合は入院回数分が集計さています。
また、一部はDPC制度対象外であり、今回の集計対象には含まれていません。

【解説】
当院の5大癌の症例数は、大腸癌、肝癌、胃癌、肺癌、乳癌の順となっています。
大腸癌・肝癌・胃癌では、早期であるStageⅠからStageⅣや再発の治療まで幅広く診療しております。
肝癌では、原疾患の特性上、繰り返し癌が再発することが多く、切除や塞栓療法、化学療法などあらゆる治療に対応しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 20 12 47.7
中等症 62 15.47 79.69
重症 20 20.3 82.2
超重症 - - -
不明 - - -
【集計条件】
・入院の契機となった傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が「肺炎レンサ球菌による肺炎」・「インフルエンザ肺炎」・「細菌性肺炎」の(ICDコードがJ13~J18$で始まる)症例(患者)数を集計しています。
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・重症度についてはA-DROPスコアを用いています。
 年齢(Age)、脱水(Dehydration)、呼吸(Respiration)、意識(Orientation)、血圧(Pressure)の5つを点数化して重症度を評価します。

【解説】
患者数の大きな割合を占めるのが中等症以上の重症度となりますが、その多くが後期高齢者となります。
高齢になるにつれて肺炎の重症化及び入院が長期化する傾向にあります。
特に慢性閉塞性肺疾患などの慢性呼吸器基礎疾患をお持ちの方も多く、適切な投薬治療だけでなく早期のリハビリテーション導入を心がけるなどの支持療法にも重点を置いています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 73 22.82 75.45 53.85
その他 - - - -
【集計条件】
・「最も医療資源を投入した傷病名」の症例(患者)数を集計しています。「入院時併存傷病名」や「入院後発症傷病名」の症例(患者)数は集計の対象から除いています。
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。
・「転院率」は、転院患者数/全退院数で計算しています。

【解説】
3日以内の脳梗塞の患者さんが約8割となっています。発症後間もない急性期脳梗塞の患者割合が高いということです。
当院は救命救急センターを設置しており、急性期の患者さんを積極的に受け入れ受診患者数も増加しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 73 0.3 4.34 0 16.15
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 54 0.61 1.96 1.85 72.35
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 42 3.69 9.02 9.52 64.57
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 39 1.67 10.79 0 70.64
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 23 2.3 18.96 0 70
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。

【解説】
当院では小児救急センターを併設していることから、虫垂炎手術が最も多くを占めています。また、内視鏡下ポリープ切除も外科で積極的に行っています。
最近の特徴として抗がん剤治療において使用する中心静脈ポート留置術が増えてきています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4073イ 顎・口蓋裂形成手術(顎裂を伴う)(片側) 32 1.09 6.94 0 7.84
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 20 0.7 1.45 0 14.25
K333 鼻骨骨折整復固定術 18 0.72 1.06 0 14.06
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 15 0.4 2.33 0 35.27
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) 13 0.38 1.62 0 33.69
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。

【解説】
当科の特色として体表の先天異常を多く扱っているため、口蓋裂・顎裂の手術が最も多くなっています。
当院は救急病院であるため顔面外傷も多く、鼻骨骨折の手術も多くなっています。
皮膚、皮下腫瘍の手術も多くなっていますが、平均年齢が40歳以下となっており、比較的若年層の手術が多いことがわかります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 59 2.14 24.64 52.54 67.07
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 38 2.32 7.34 10.53 37.42
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 等 25 1.24 3.16 0 33.96
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 20 2.5 27 85 81.15
K0732 関節内骨折観血的手術(足) 等 15 2.13 13.07 6.67 44.2
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。

【解説】
外傷に対する手術(観血的手術とその抜釘術、人工骨頭置換)が中心です。新病院はクリーンルームが新設され、人工関節置換術が増加しています。
また、手の外科専門医による手術も増えています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 42 3.69 7.52 4.76 72.19
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 25 3.08 10.4 8 77.44
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 21 2 10.19 4.76 76.1
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 14 3 2.93 7.14 65.5
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) - - - - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
虚血性心臓病の患者数が多いことから、冠動脈ステント術が最も多い手術です。昨年同様、高齢者心不全患者の増加に伴い高齢でのペースメーカー移植術や長期臥床に伴う重症下肢虚血に対するカテーテル治療が増加しています。すべての高齢者心不全の原因に対応していくことが重要であると考えています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 91 1.03 1.73 0 74.73
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 12 1.83 6.33 8.33 67.17
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。

【解説】
白内障に対する水晶体再建術が主でありますが、糖尿病網膜症、網膜前膜等の硝子体手術、水晶体再建術の合併症の手術も行っています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 26 0.12 1.96 0 1.54
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K6335 鼠径ヘルニア手術 - - - - -
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 - - - - -
K300 鼓膜切開術 - - - - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
当科では腸重積症の整復は、X線透視下整復術のような被爆のリスクのないエコー下非観血的整復術を行っています。
他科の疾患の術後管理も小児科で行っています。
腸重積症について解説していますので参考にしてください。


K7151 腸重積症整復術(非観血的)

【疾患名】
腸重積症

【典型的な臨床経過】
口側の腸管が肛門側の腸管に引き込まれ、腸と腸が重なり合った状態です(図1)。一緒に周囲の血管も巻き込んでしまうために、腸の循環障害を起こす小児救急の代表的な病気です。原因ははっきりしないもの(特発性)がほとんどですが、中には病的先進部(ポリープ、メッケル憩室、悪性リンパ腫等)が存在する場合もあります。放置すると腸管の血流障害が起こり腸に穴が開くなど、生命に危険を及ぼす病気です。

【入院適応となる身体所見と検査】
症状は間欠的腹痛、不機嫌、嘔吐、血便(イチゴジャムと表現されます)が3主徴といわれる主な症状であり、おおよそこの順番で出現します。しかし、すべてそろう場合は10~50%といわれ早期に診断することが困難な場合があります。当院では超音波で診断ち治療を行います。超音波は被曝がなく、痛みがないことなどこどもにとっては最適な検査です。

【主な治療や処置と管理】
まず行うのが高圧浣腸です。肛門からチューブをいれて温水を注入し、その圧力で重なり合った腸を押し出す方法です(図2)。当院では超音波を併用し治療を行います。また、処置に伴う不安や苦痛軽減のため、薬剤を使い鎮静下で行います。

【重症化した場合の対応策】
高圧浣腸で戻らない場合や、腸のダメージが強い場合、全身状態が悪い場合は危険と判断し手術加療を行います。また、高圧浣腸の合併症としての腸管損傷などが発生した場合も緊急手術を行います。

【退院の目標】
胃腸炎症状が遷延する場合もあり、ある程度食事がとれ、症状改善を確認できたら退院となります。(1~2日が多いです)

【ご家族への説明と退院後の注意点】
胃腸炎を契機に発症することもあり初期には診断が困難である場合があります。また約10%に再発がおこること、病的先進部が隠れている場合は繰り返すことがあります。三主徴を参考になにか気になることがあればいつでも受診ください。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 17 3.24 5.94 23.53 68.76
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) - - - - -
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) - - - - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
 今までは手術手技として上下部消化管内視によるポリープ切除術、粘膜切除術(EMR)、粘膜下層剥離術(ESD)、止血術、経皮的内視鏡下胃瘻造設術などを行っていましたが、消化器内科専門医が退職したことで、今後はそれらの手技は当科では行えません。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 23 2.57 5.57 0 71.09
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 11 2.36 3.91 0 71.91
K836 停留精巣固定術 - - - - -
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) - - - - -
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 - - - - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
閉塞性腎盂腎炎に対する緊急処置として、尿管ステント留置術が増えています。
膀胱癌に対する経尿道的切除術や腎尿管結石に対するレーザーを用いた内視鏡下結石手術も増加傾向にあります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K145 穿頭脳室ドレナージ術 - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
当科は救急搬送された脳卒中や頭部外傷の緊急手術を行うことが多く、高齢で重症の方が多い傾向です。
その他長期入院やリハビリテーション継続を目的とした転院が多い傾向があります。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) - - - - -
K370 アデノイド切除術 - - - - -
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -
K347 鼻中隔矯正術 - - - - -
K340 鼻茸摘出術 - - - - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
小児及び年小者の扁桃摘出手術が最も多く、次いで幼小児の鼓膜チューブ挿入術を主に全身麻酔で行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867-3 子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む) - - - - -
K861 子宮内膜掻爬術 - - - - -
K9091ロ 流産手術(妊娠11週まで)(その他) - - - - -
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) - - - - -
- - - - - - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
子宮頚部異形成、卵巣腫瘍の手術および流産や子宮体癌診断のための子宮内膜掻爬術を主に行っています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
【集計条件】
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
小手術は外来で行っておりますが、足底など術後安静が困難な部位では入院加療をしております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 23 0.31
180010 敗血症 同一 12 0.16
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
【集計条件】
・「最も医療資源を投入した傷病名」の症例(患者)数です。「入院時併存傷病名」や「入院後発症傷病名」の症例(患者)数は集計の対象から除いています。
・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院患者数です。
・「入院後24時間以内に死亡した患者」又は「生後1週間以内に死亡した新生児」は集計の対象から除いています。
・患者数が10未満の場合は「-」で表示しています。

【解説】
当院では重症な感染症治療を行っております。手術や他の治療が行われた場合は上記の病気があっても集計対象とならない場合がありますので、実際の症例数(入院患者数)は多くなります。
 「手術・処置等の合併症」には一定の可能性でおこる合併症が含まれています。
おもに、「予防接種後発熱」・「術後創部感染」などです。当院では年間10症例以内となっています。

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