平成30年度 北九州市立医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 546 201 193 405 727 1044 2110 2780 1262 133
<集計方法と定義>
○年齢階級別退院患者数は、平成30年度に当院を退院された患者さんの年齢を10歳刻みで集計したものです。退院患者さんを年齢階級別に集計することにより、当院の患者構成や特徴をある程度知ることができます。
○集計対象患者は平成30年度(平成30年4月1日~平成31年3月31日)退院患者とします。
○入院日時点での年齢で集計とします。

<特徴>
 当院の退院患者を年齢階級別にみますと、地域医療支援病院であるため、幅広い年齢層の患者さんに医療を提供していることがわかります。しかし、地域の高齢化を反映して、60歳以上が約67%を占めています。また、総合周産期母子医療センターとして北九州市とその近郊におけるハイリスク妊娠やハイリスク新生児の診断・加療について体制を整えているため、10歳未満の患者さんも多いことがわかります。また、地域がん診療連携拠点病院として、総合的ながん治療が可能な仕組み作りを行い、緩和ケアをあわせてがんセンターとしての機能を整備しているため、50~80歳代を中心に幅広い年齢層の患者さんを受け入れています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 169 16.95 16.17 5.33 71.50
060050xx97x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 48 13.25 10.42 2.08 75.83
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 32 14.59 13.90 3.13 64.56
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 25.82 15.58 17.65 67.06
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし - - 6.35 - -
<集計方法と定義>
○各診療科別に患者数の多い入院についてDPCコード、DPC名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を示しています。
○全国の平均在院日数は厚生労働省の平成30年度DPC対象病院における診断群分類別平均在院日数を示しています。
○最終的な自院の退院をもって1カウントとします。
○転院は、最終的な退院先が「転院」の患者とします。
○患者数が10未満の症例は、規定により“-(ハイフン)”を記入しています。


血液部門では、リツキサンを含む化学療法を標準治療として行っていますが、根治を目指した造血幹療法も積極的に取り入れており、非血縁者間での同種骨髄移植が2017年1月より可能となりました。
肝臓部門では、慢性肝炎~肝細胞癌まで各種の段階の患者さんが周辺地区から多数紹介されており、がん診療拠点病院として、肝細胞癌についての、内科的治療としては血管造影・肝動脈化学塞栓術(TACE)、経皮的局所療法 (ラジオ波焼灼術=RFAやエタノール注入療法=PEIT)を中心に行っています。
糖尿病部門では、血糖コントロール目的の入院の他、糖尿病療養指導を主目的とした教育入院を患者さんの習熟度やライフスタイルに合わせて個別に行っています。また2018年度より内分泌疾患の診療を開始し、下垂体疾患、甲状腺疾患、副腎疾患など、幅広い分野にわたり診療を行っております。
膠原病部門では関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎などの膠原病全般の診療を行っております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 212 4.56 2.67 0 67.91
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし 104 8.64 8.52 0.96 71.57
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 58 6.90 10.08 10.34 72.95
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 42 7.86 13.33 7.14 73.24
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 36 12.08 9.58 0 72.94
消化器内科では、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が最も成熟した治療法となっており、検診や内視鏡検査で発覚した早期癌やポリープに対して、内視鏡による治療を行っています。また、抗がん剤治療や逆流性食道炎に代表される酸関連疾患、炎症性腸疾患、機能性消化管障害の治療も行っています。
また、悪性腫瘍での化学療法については、キャンサーボードに参加して個々の症例の治療法を検討することで、副作用対策など、きめ細かい対応をしています。
心療内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害(うつ病) 44 25.80 19.54 6.82 57.64
010290xxxxxxxx 自律神経系の障害 - - 5.30 - -
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 3.56 - -
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神および行動の障害 定義副傷病 なし - - 2.78 - -
170020xxxxxx1x 精神作用物質使用による精神および行動の障害 定義副傷病 あり - - 5.85 - -
心療内科では、うつ病・うつ状態での入院が約72%を占めており、職場や学校不適応で自宅での安静治療が難しい場合に入院適応となります。近年は気分障害に至る前の適応障害の段階での受診が増加しており、若い人の不登校や高齢者の悪性疾患や難病に罹患後の適応困難状態での早期受診が増加しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 38 3.97 3.01 0 71.82
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 26.25 17.66 25.00 80.82
050130xx99120x 心不全 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 23 25.48 23.20 4.35 74.57
050130xx99020x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 17 23.59 24.68 17.65 80.71
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 8.24 4.47 0 71.00
循環器内科では、虚血性心疾患に対する迅速な対応が必要とされるため、24時間急患の受け入れ体制をとり、心臓カテーテル検査や冠動脈形成術を行っています。最近では、薬物溶出ステントを留置することによって、病変の再狭窄が低下しています。また、高齢化社会に伴い心不全も重要な疾患となっており、心臓カテーテル検査による血行動態の評価や、心筋シンチ検査、BNP等の生化学検査を加えて総合的に判断し治療を行っています。徐脈性不整脈に対してはペースメーカーの植え込み、重症不整脈および心不全に対して植え込み型除細動器(ICD)、心臓再同期療法(CRT)の治療も行っています。虚血性心疾患、心不全、心臓手術後の回復を促すため心臓リハビリテーションも積極的に行っています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 198 13.77 10.00 3.03 69.37
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 あり 138 16.87 17.28 2.17 70.64
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 5あり 94 18.28 19.34 2.13 67.23
040040xx99070x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 7あり 定義副傷病 なし 61 13.03 10.92 1.64 70.03
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 53 10.43 14.58 3.77 70.45
呼吸器内科では、がん診療連携拠点病院という当院の性格上、約90%が肺癌を中心とする悪性疾患での入院でした。非小細胞肺癌に対してアリムタ、アバスチン、ザーコリ、アレセンサ、ジオトリフ、2015年からはオプジーボ、2016年からはサイラムザ、キイトルーダ、ジカディア、2018年からはテセントリク、イミフィンジ、タフィンラー、メキニスト、ローブレナが承認されました。これらの薬剤の適応を正確に判断し、それぞれの患者さんに相応しい個別化医療を受けていただくことを心がけています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 70 5.31 6.19 1.43 1.50
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 38 2.68 10.03 0 12.32
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 36 6.11 5.71 0 2.47
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 5.55 6.62 0 4.79
030270xxxxxxxx 上気道炎 27 4.85 4.96 0 1.67
小児科では政令指定都市の市立病院小児科として、どの分野においても日本の標準治療以上の医療を提供できるように各医師の資質を高め、また守備範囲も広げられるよう研鑽をつみ、診療の質の向上に努めています。上記症例の他に小児腎疾患も対応しています。
新生児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 8.95 6.17 0 0
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 12 22.50 11.32 8.33 0
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 1あり - - 22.18 - -
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり - - 11.34 - -
140010x299x2xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 2あり - - 27.46 - -
当院は総合周産期母子医療センターに指定されています。新生児部門には、妊娠期間短縮により臓器機能が未熟な低出生体重児等、専門性の高い治療が必要な新生児が入室する新生児集中治療管理室(NICU)があります。当科は政令指定都市の市立病院小児科として、どの分野においても日本の標準治療以上の医療を提供できるように各医師の資質を高め、また守備範囲も広げられるよう研鑽をつみ、 診療の質の向上に努めています。低出生体重児の他には、染色体異常、奇形症候群等・形成異常、外科疾患の症例があります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 256 11.51 10.59 0 61.15
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし 123 8.37 6.23 0 59.35
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 69 18.35 15.30 1.45 70.16
060020xx02x00x 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 68 16.78 16.49 1.47 69.00
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 45 9.16 6.52 0 64.91
外科では、北九州市立医療センターの診療3本柱①悪性腫瘍(がん)治療、②生活習慣病治療、③周産期治療のうち、①の悪性腫瘍(がん)治療を主として外科的治療を行っています。乳腺・甲状腺、上部消化管、下部消化管、肝胆膵のグループに分かれて診療を行っており、各臓器の専門医・指導医がいますので、それぞれの専門分野で診療を行うことが可能となっています。また、高度進行癌や再発癌に対しても根治が期待できれば、心臓血管外科や泌尿器科と合同で血行再建や尿路再建を行うなどの各科と協力して積極的に手術を行っています。また腫瘍内科(外来化学療法センター)と連携して、予後の改善を目指した術前・術後化学療法も数多く手掛けています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術等 210 11.02 10.47 4.76 53.59
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 76 30.67 18.92 27.63 69.07
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 36 24.03 26.30 86.11 83.67
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 21 25.43 24.26 38.10 76.29
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1 なし 21 19.62 20.71 19.05 67.43
整形外科では、肩・肘関節疾患、スポーツ障害、脊椎、膝関節、高齢者の3大骨折(大腿骨頚部骨折、脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折)や骨粗鬆症などの専門的治療を積極的に行っています。スポーツ選手は障害部のみならず全身をチェックし、将来の活躍を意識した治療を行います。脊椎疾患は、全国の医師が研修に来るほどの技術を持った脊椎内視鏡指導医が低侵襲で早期退院が可能な内視鏡手術を行っていますので、診断群分類別にみても、内視鏡下による脊椎疾患の患者が多くを占めています。術後、継続してリハビリ入院が必要な場合は、近隣の医療機関と連携して、継続治療を依頼しているため、転院率が高くなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 27 18.15 16.18 37.04 72.63
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 12.08 9.69 16.67 83.17
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.28 - -
010070xx02x0xx 脳血管障害 経皮的頸動脈ステント留置術 手術・処置等2 なし - - 9.72 - -
010010xx01x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 21.16 - -
脳神経外科では、脳腫瘍・脳卒中を中心に小児脳神経外科、機能外科など幅広い脳神経疾患に対して診療を行っています。高齢化のため、脳血管障害が非常に増えており、一旦発症すれば治療開始に一刻を争いますので、迅速な診断・ 治療を心がけています。また、当科は北九州脳卒中地域連携パスに参加しており、脳卒中急性期治療終了後は、速やかに回復期リハビリテーション病院への転院するため、転院率が高くなっています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 190 15.52 11.87 0.53 69.51
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 41 10.37 10.00 0 55.20
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 6.60 8.98 0 32.90
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 8あり 10 12.40 10.62 0 67.80
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 10.08 - -
呼吸器外科では、呼吸器疾患および縦隔疾患の外科手術を中心に行っています。肺切除術の約90%に対して胸腔鏡下手術を行っています。手術機器や画像ナビゲーションの進歩などにより、より安全、確実にできるようになり、また早期肺癌の増加もあって、その施行率は高くなってきています。その他、縦隔腫瘍、気胸等の手術を行っています。肺癌においては、手術だけではなく、術前導入化学・放射線治療や術後の補助化学療法、再発時の治療など集学的な治療を行っています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 22 3.05 2.82 0 3.09
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 21 3.00 3.14 0 1.48
11022xxx02xxxx 男性生殖器疾患 陰嚢水腫手術等 10 3.00 4.73 0 2.70
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし - - 5.42 - -
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 - - 8.26 - -
小児外科では、腹部疾患を中心に種々の小児特有の疾患治療に当たっています。手術症例としては鼠径ヘルニアに対する手術が増加傾向にあります。
北九州地区では唯一の日本小児外科学会認定施設で、総合周産期母子医療センターの一部門として産科、新生児科と綿密に連携を図り、新生児外科疾患に対するチーム医療を行っています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 11 3.36 2.85 9.09 69.73
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 11.01 - -
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 1,2あり 手術・処置等2 1あり - - 26.73 - -
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし - - 24.00 - -
050163xx01x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし - - 28.31 - -
心臓血管外科では、成人の心臓疾患・大動脈疾患・末梢血管疾患(末梢動脈、静脈疾患)の外科治療を担当しています。
心臓疾患の手術症例として、当院では患者さんへの負担を減らす目的で人工心肺を用いない冠動脈バイパス術を第一選択とし、2018年は単独冠動脈バイパスの全例に行いました。当院循環器内科と連携し、急患の受け入れには24時間対応しているため、心臓カテーテル検査や、緊急手術を迅速に行える体制をとっています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 20 3.20 8.16 5.00 75.40
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 19 11.21 8.98 0 62.68
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 15 13.13 12.51 6.67 59.87
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 13 2.69 4.05 0 43.77
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2 なし - - 29.50 - -
皮膚科では主に乾癬をはじめ、多くの炎症性皮膚疾患や皮膚リンパ腫の外来患者さんが増加傾向にあり、生検の必要な重症患者が多いことが特徴です。当院は皮膚科常勤医が複数いる基幹病院として、皮膚悪性腫瘍や、帯状疱疹、感染症等、入院を必要とする重症患者さんへ病床の提供をする重要な役割を担っています。地域がん拠点病院としての当院の性格から手術、検査、化学療法、放射線療法、骨髄移植などの治療に伴う副反応等の対応も行っています。主なものは薬疹、放射線皮膚炎などです。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 51 8.16 7.40 1.96 72.78
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 37 8.78 7.20 2.70 76.00
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 22 9.18 10.97 0 71.59
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 19 13.84 11.50 5.26 66.63
110060xx01x0xx 腎盂・尿管の悪性腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 14 12.00 13.42 0 72.21
泌尿器科では、がん診療連携拠点病院という当院の性格上、尿路癌、性器癌を中心とする悪性疾患が主であり、悪性疾患の中でも膀胱癌の占める割合が多くなっています。悪性疾患に対する抗がん剤治療(化学療法)のための短期入院の患者数も増加しています。また、患者のニーズに応えるため、放射線療法(IMRT)・内分泌療法・無治療監視療法など手術以外の治療選択肢もとっているため、IMRTも一定の患者数を保っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 166 5.52 4.85 0 56.93
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 132 5.21 4.61 0.76 59.70
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 90 10.41 9.70 1.11 33.71
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 70 2.84 3.20 0 41.41
120260xx02xxxx 分娩の異常 骨盤位娩出術等 65 6.86 6.64 3.08 31.65
産婦人科では、総合周産期母子医療センターとして3次の周産期医療と、婦人科がん医療を中心として産婦人科診療を行っています。周産期医療では、救急車による母体搬送数も多く、合併症妊娠、多胎妊娠、妊娠中毒症、切迫早産、胎盤異常、胎児異常などのハイリスク妊娠を対象に母体・胎児の集中管理を行っています。婦人科がんに対して手術、化学療法や放射線治療を行っています。卵巣腫瘍の手術では全例、術中迅速病理組織診で手術中に良悪性の診断を行っています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 47 8.06 7.04 0 63.32
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 31 8.84 7.89 0 24.81
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 22 6.91 5.43 0 47.45
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 25.55 13.57 15.00 67.15
03001xxx97x00x 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 20 11.25 10.07 10.00 69.10
耳鼻咽喉科では、一般的な耳鼻咽喉科疾患から頭頸部悪性腫瘍まで手術・入院加療を必要とする患者さんを中心に診療を行っています。がん診療連携拠点病院という当院の性格上、頭頚部悪性腫瘍の患者さんの割合が多く、症例に応じ放射線治療・抗がん剤または分子標的薬・手術を組み合わせながら治療を行っています。鼻科領域では、2016年度よりナビゲーションシステムを導入し、対応出来る疾患が増加傾向にあります。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 24 21.96 8.98 4.17 75.38
070430xx99xxxx 神経異栄養症、骨成長障害、骨障害(その他) 手術なし 11 16.00 15.72 0 45.55
010111xxxxx0xx 遺伝性ニューロパチー 手術・処置等2 なし - - 12.45 - -
010120xx99xxxx 特発性(単)ニューロパチー 手術なし - - 6.80 - -
070343xx99x00x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 12.02 - -
麻酔科の活動範囲は、手術室での麻酔にとどまらず、 放射線撮影時の麻酔、集中治療部での重症患者治療、術後痛や慢性痛、がんの痛みの治療(ペインクリニック)など、多岐に及んでいます。ペインクリニックでは、がんにより免疫力の低下などによって生じた二次的痛みによる帯状疱疹痛の患者さんが増加傾向にあり、神経ブロック、薬物療法、理学療法などの利点を組み合わせた治療を行っているため、通常の帯状疱疹痛の治療についての平均在院日数より長めの在院日数となっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 165 14 15 40 - 22 1 8,7
大腸癌 75 34 82 80 - 50 1 8,7
乳癌 189 144 21 - 12 26 1 8,7
肺癌 143 45 138 358 - 330 1 8,7
肝癌 27 12 - 12 - 124 1 8,7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
<集計方法と定義>
○日本で最も罹患率の高い5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)について、初発患者において病期分類別入院患者数、および再発患者における入院患者数を示しています。患者数は延患者数(同一患者に入退院を繰り返した回数分をかけた延患者)とします。
○当院において、がんの診断、初回治療を行った場合を「初発」として病期分類ごとに集計し初回治療以降の継続治療を行った場合を「再発」として集計しています。
○がんの病期分類は、初回初診時にがんがどれくらい進行しているのかという病期・進行度を意味し、Stage0からStageⅣまであります。StageⅣが最も進行していることになります。なおStageの決定は、UICC(国際対がん連合)の病期分類(第8,7版)に基づいています。

<特徴>
当院は地域内で中心的な役割を果たすように厚生労働大臣が指定した、地域がん診療連携拠点病院です。専門的ながん医療を地域に提供するために内視鏡下手術をはじめとする最新の外科治療に加えて、放射線治療の充実、外来化学療法センターの開設等、総合的ながん治療が可能な仕組みを作り、緩和ケアの提供や地域の医療機関との緊密な連携と協力体制を築き、継続的に全人的な質の高いがん医療を提供できるよう整備しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 43 11.16 60.72
中等症 76 13.72 75.97
重症 12 21.33 83.67
超重症 - - -
不明 - - -
<集計方法と定義>
○入院のきっかけとなった傷病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(誤嚥性肺炎、インフルエンザ肺炎、ウイルス性肺炎を除く)であって、市中肺炎(入院後発症の肺炎を除く)の患者さんが対象となります。
○年齢が20歳未満は除外としています。
○日本呼吸器学会、成人市中肺炎診療ガイドライン、肺炎重症度分類の定義に基づき、入院時の状態から重症度を決定し、重症度ごとに患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。


<特徴>
当院では、成人市中肺炎の重症度別患者数でみると、その多くが軽症と中等症で占められていることがわかります。肺炎は他の病気をもっていると発症しやすくなり、重症度も増してしまう疾患であり、他の診療科との連携も重要となってきます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 50 23.72 75.26 39.29
その他 - - - -
<集計方法と定義>
○医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞の患者さんを対象として、その発症から入院までの日数別に患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。

<特徴>
当院では、脳梗塞についてほとんどが発症後3日以内の治療開始となっています。当院では救急患者さんに対し、受け入れ体制を整え、急性期の脳梗塞の患者さんに対応しています。毎週、リハビリテーション部門及び医療連携室を交えて合同カンファレンスを行っており、急性期治療後は速やかに回復期リハビリテーションへの転院を可能にする、「北九州脳卒中連携パス」を活用しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 肝動脈化学塞栓療法 等 49 2.90 9.65 2.04 75.73
K533 食道静脈瘤硬化療法(EIS) 等 26 1.77 13.62 0 67.65
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) 等 24 22.96 2.50 0 60.33
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 等 13 0.31 23.85 15.38 68.62
K697-32ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として) 2センチメートルを超えるもの その他のもの - - - - -
<集計方法と定義>
○診療科別に手術件数に加え、部位別に多い順に上位5術式について、患者数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を示しています。
○患者数が10未満の症例は、規定により“-(ハイフン)”を記入しています。

肝細胞癌に対して、肝動脈塞栓療法やラジオ波焼灼術などの低浸襲治療を行っています。また、食道静脈瘤に対しては消化器内科の協力のもと、内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)や硬化療法(EIS)を行っています。
血液疾患では、骨髄に生着しやすい患者さん由来の造血幹細胞を使用した自家末梢血幹細胞移植術を多く行っており、2017年1月より非血縁者間の同種骨髄移植も行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 164 0.78 3.58 1.83 69.65
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 等 81 0.05 7.51 1.23 71.91
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 等 81 0.56 4.67 0 66.70
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 等 70 0.56 8.89 8.57 71.83
K526-22 内視鏡的食道粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 等 36 0.25 7.44 0 70.58
消化器内科では、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が最も成熟した治療法となり、外来患者も含めると2018年12月までで胃のESDは1,995例(腺腫含む)、食道のESDは483例、大腸のESDは972例をとなっています。ピロリ菌が原因となる胃癌患者が減少しつつあるものの、生活習慣の欧米化に伴い大腸癌が増えてきているため、大腸ESD症例が増えてきています。クリニカルパスを使用することで、質の高いチーム医療を確立し、治療の標準化と在院日数の短縮を図っています。良性腫瘍に対しては、ポリペクトミーを行っています。
心療内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 等 19 4.95 5.47 0 70.32
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 等 - - - - -
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの - - - - -
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - -
虚血性心疾患は迅速な対応が必要なため、当科では、24時間急患受け入れ体制をとっており、必要に応じて冠動脈形成術や冠動脈ステント留置術を行っています。また、徐脈性不整脈に対してはペースメーカーの植え込み、重症不整脈および心不全に対して植え込み型除細動器(ICD)、心臓再同期療法(CRT)の治療も行っています。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
新生児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 等 - - - - -
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの - - - - -
K5622 動脈管開存症手術(動脈管開存閉鎖術(直視下)) - - - - -
K2762 網膜光凝固術(その他特殊・一連) - - - - -
K1381 脊椎披裂手術(神経処置を伴う) - - - - -
出生時の呼吸・循環不全を主徴とする新生児仮死状態で出生した児に対して、新生児蘇生法アルゴリズムに沿って蘇生術を行っています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 等 175 1.80 7.21 0 61.86
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 等 124 1.77 5.60 0 59.22
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 等 87 4.61 14.99 2.30 71.06
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 等 84 3.07 6.29 0 63.25
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 等 72 2.22 11.61 0 60.36
地域がん診療連携拠点病院の性格上7割が悪性疾患の手術であり、食道癌、胃癌、大腸癌、直腸癌、肝臓癌、乳癌などの内視鏡手術を標準化しています。その中でも、女性のがん罹患数No1である乳癌の症例数が多くを占めています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K134-22 内視鏡下椎間板摘出(切除)術(後方摘出術) 等 224 1.60 9.74 5.80 54.62
K142-5 内視鏡下椎弓形成術 157 1.54 11.18 12.10 72.44
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単なもの) 71 2.20 26.63 26.76 68.39
K0821 人工関節置換術(膝) 等 42 1.62 25.33 38.10 74.79
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 37 2.54 19.54 70.27 78.16
椎間板ヘルニアに対して、低浸襲で術後の痛みも軽い内視鏡下での椎間板摘出術を行っています。高い技術を有する専門医がいることが患者数に現れています。また、肩の症例が年々増加しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 等 15 5.67 35.53 20.00 62.13
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 11 0.18 11.09 18.18 83.09
K609-2 頚動脈ステント留置術 等 - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
脳神経外科では、詳細な術前画像検討と様々な術中支援システムを駆使し、 機能温存を重視した最大限の摘出手術を行っています。
放射線療法や化学療法を要する場合も、引き続き当院で治療を行っています。転移性脳腫瘍(他臓器癌からの転移)の場合は、各診療科と連携して治療を行っています。また、機能外科、小児脳神経外科、外傷など幅広く脳神経疾患に対応しています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える 102 4.61 11.72 1.96 68.56
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 等 56 3.61 9.57 0 70.14
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 等 12 3.50 9.25 0 71.42
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他) 10 3.80 9.10 0 69.50
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術) 等 - - - - -
呼吸器外科では、手術の8割以上が胸腔鏡下に行われています。
心臓外科チームと連携して行う拡大合併手術、 進行肺癌に対する化学療法・放射線治療後の手術、 気管支形成術などの機能温存手術や、高齢者や低肺機能患者における区域切除や部分切除などの縮小手術、早期がんに対する縮小手術など、一つの術式にこだわらず、 個々の患者さんに適した術式を選択しています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 20 1.05 1.00 0 3.10
K836 停留精巣固定術 19 1.00 1.00 0 1.63
K8351 交通性陰嚢水腫手術 10 1.00 1.00 0 2.70
K6333 ヘルニア手術(臍ヘルニア) 等 - - - - -
K664 胃瘻造設術 等 - - - - -
種々の先天奇形や小児特有の疾患の治療にあたり、鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、停留精巣等の手術を数多く行っています。鼠径ヘルニアの手術では、侵襲の少ない腹腔鏡下での手術を行うことにより、在院日数の短縮を図っています。また、虫垂炎に対して腹腔鏡下虫垂切除術も多数行っています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2吻合以上のもの 等 - - - - -
K6171 下肢静脈瘤手術 抜去切除術 等 - - - - -
K5551 弁置換術 1弁のもの 等 - - - - -
K5603ニ 大動脈瘤切除術(上行・弓部同時)(その他) 等 - - - - -
K5602 大動脈瘤切除術(弓部) 等 - - - - -
心臓血管外科では、虚血性心疾患に対して冠動脈大動脈バイパス移植術を行っています。当科では、人工心肺を用いずに心拍動下でバイパスを行う、OPCABを第一選択としており、人工心肺の使用に伴うリスクを回避しつつ、狭窄を有する動脈すべてにバイパスを行う完全血行再建を基本としています。また、末梢血管疾患に対しては、下肢静脈瘤手術も多数行っています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 等 26 0 2.08 3.85 73.85
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル以上6センチメートル未満 等 - - - - -
K0051 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝未満) 等 - - - - -
K0063 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部外、長径6㎝以上12㎝未満) 等 - - - - -
K0132 分層植皮術(25c㎡以上100c㎡未満) - - - - -
皮膚科では、基底細胞癌やボーエン病、日光角化症、有刺細胞癌などに対する皮膚悪性腫瘍切除術を行っています。また、ナローバンド紫外線療法は2018年に新機種を導入しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 等 93 1.53 6.01 2.15 74.02
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 22 2.50 9.36 0 68.41
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 13 1.62 5.69 0 73.15
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 11 2.09 11.91 9.09 70.55
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 等 - - - - -
泌尿器科では、尿路癌、性器癌を中心とする悪性疾患が主であり、悪性疾患の中でも膀胱癌が占める割合が多く、膀胱悪性腫瘍手術を実施しています。
手術では、腹腔鏡など身体への負担を少なくした体腔鏡手術、膀胱摘出後の尿自排可能な新膀胱の造設、腎癌に対する腎機能温存を目的とした腎温存手術などを積極的に行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 117 7.01 7.95 1.71 32.02
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 85 1.22 4.41 0 40.51
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 80 6.65 7.94 0 34.43
K879 子宮悪性腫瘍手術 59 1.90 14.42 0 56.66
K877 子宮全摘術 42 1.33 7.74 0 48.57
産科では、24時間緊急帝王切開術に対応しています。
婦人科では、悪性腫瘍手術の他、婦人科領域全般の手術にも対応しています。

耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔 等 39 1.23 6.26 0 62.97
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 等 35 1.31 7.31 0 29.46
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) 等 16 1.94 3.81 0 66.75
K6261 リンパ節摘出術(長径3㎝未満) 等 14 1.86 4.50 0 61.14
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 等 13 1.69 6.54 7.69 65.46
耳・鼻・のどの良性疾患から頭頸部癌まで、幅広い手術を実施しています。若年層に多い、扁桃炎や扁桃肥大に対しては、口蓋扁桃手術を多く実施しています。副鼻腔疾患には、ナビゲーションシステムを用いた内視鏡手術を行い、より安全で高度な医療を提供できるよう心がけています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 11 0.12
180010 敗血症 同一 19 0.20
異なる 14 0.15
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 20 0.21
異なる - -
<集計方法と定義>
○臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である敗血症、播種性血管内凝固症候群、その他の真菌症、手術・処置等の合併症について発症率を集計しています。
○医療資源を最も投入した傷病名と入院の契機となった傷病名が同一か異なるかで集計しています。

<特徴>
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、大腸癌や胆管癌など消化器系の大手術後、敗血症などの重症細菌感染や白血病等さまざまな基礎疾患により血管内に無数の血栓が生じ、過度の出血を引き起こします。臓器不全など重症化していくため、抗凝固療法など早期にDICのコントロールを行い、あわせて基礎疾患の治療を行うことが重要になります。敗血症は、細菌、ウイルス、真菌が血液中に入って炎症反応が全身広がった状態をいいます。DICや臓器不全を引き起こしますので、輸液治療、循環管理、感染対策、続発する臓器不全や周辺病態に対しての集中治療を行います。手術・処置等の合併症は、術後の穿孔や腹膜炎から腹腔内膿瘍を来たす場合があり、ドレナージ等による排膿処置を行っています。その他に、カテーテル感染症、生検後出血(術後感染症・吻合部狭窄変更)などがありました。
更新履歴
2019/9/27
平成30年度病院指標へ更新
2018/9/28
平成29年度病院指標を公開